九大図書館にあるおすすめ本紹介します！（2016年）: 第4回アカデミック・キャリアを考える

プレスリリースの書き方、異種業とのコミュニケーションの取り方など、マスメディア側の視点から執筆しています。
ジャーナリストの著者による、近年重要視されてきているメディアとの良好な関係を築くためのノウハウ本。研究の重要性を異分野の人に伝えたい！と思った人は手に取ってみて下さい。

この本をおすすめするのは、あの騒動の真相を考えてもらうためではありません。同じ研究の道を歩む者として、自分だったらそれぞれの節目でどのように振舞うだろうか、ということを考えながら読んでいただきたい本です。
ある若手の研究・留学生活譚として読んでも、単純におもしろい。

研究者は実験がうまくできればよい、という時代は終わり、さまざまなコミュ力やマネジメント能力が問われるようになりました。この本では研究室で遭遇する事例や経験を心理学的アプローチから、身につけるべきスキルを示した本。「研究チームを率いる」「上司を操縦する」「同僚との付き合い方」など参考になる項目がたくさんあります。

人間関係や組織を扱うスキルはPIにはなくてはならないもの。実験や論文執筆については先輩や教授から教えてもらうことはあっても、ラボの運営方法についてはほとんどなかったはず。
この本は多数のPIとの会話や聞き取り調査を基にしており、かゆいところに手が届く内容になっています。
採用すべき（でない）スタッフの特徴や、ラボ内の人間関係の対処法のコツなどが多くの経験談と共に示されているので、PIでなくても参考になる情報が満載です。

臨床医から研究者に転身し科学者として独立した著者が、自身の経験に基づいて研究者にとっての仕事術を紹介しています。多くのビジネス書から引用があり、プレゼンや時間管理等のスキルを効率よく知ることができます。

この5年間、泌尿器科学分野で科研費採択数1位を誇る著者の長年の経験と知識・知恵がつまった一冊。
申請書の書き方の基本事項から具体例・改善のコツまで、アイデア・業績・見栄えの3要素に沿って、きっちり会得することができます。門外不出だった科研費を申請する前のチェックリストも大活躍間違いなし！

すでに科研費の申請書を書いていて、さらに内容をグレードアップしたい、どう修正したら良いか知りたい人のための本。
数多くの申請書を見てきた著者が、審査員目線で各問題点を一つ一つ取り上げ、問題点・改良点をアドバイス。フォントや図版の見栄えなど、申請者のよくある疑問にも具体的に回答しています。
初心者は同著者の『科研費獲得の方法とコツ』も一緒に。

とくに周囲に学振採用者がいない人にはバイブルになる事間違いなし！
学振の基礎知識から、申請書の書き方のコツ・ブラッシュアップ法はもちろん、申請後にやることまで具体的かつ丁寧に解説しています。Webで検索すれば出てくる話もあるかもしれません。しかし申請の重要事項・コツについて体系的に解説しているのは本書のみ。
誰もが待ち焦がれた学振の攻略本をぜひその手に！

「あと○万円あれば私の研究はうまくいくんです！」こんな申請書で研究費はもらえるのでしょうか？
お金のために奔走するのは、何も今に始まったことではありません。
人は説得ではなく、納得させられて始めて動く。
スペインから巨額の投資を引き出したイタリア人コロンブスの知恵、1500年前のオリンピックを復活させたクーベルタンの秘策などなど、かつての偉人たちによる、不可能を可能にしたプレゼンや提案書の極意を読み解いた本。

研究とは何かというところから始まり、研究テーマの決め方、論文を書くコツ、留学、研究費集めなど、これから研究者を志す学生にとって知りたいことが分かりやすくまとまっています。
今現在研究者である人にとっても、この本は自分の研究生活を見直すきっかけになるかもしれません。