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★樹状細胞とiPS細胞: まとめ

医学部の授業は座学ばかりで皆さんお疲れさまです。今日は実際に学んだことが世の中でどう生きているのか少し見てみましょう。

まとめ

 悪性腫瘍や臓器不全に対する治療として、悪い部分は切り取ったり死滅させてしまう、できなければ新しいものを代用するという考えがあり、iPS細胞の登場で多くの臓器の代替となる人工臓器の開発が期待されます。例えば肝臓、膵臓、腎臓などはすでに組織レベルでの再生が実現しており、今後10から15年で臓器レベルの再生が可能になるのではといわれています。しかし今のところすべての臓器でうまくいっているわけではないようです。たとえば皮膚や軟骨など血管のすくない臓器や組織は厚みを持たないため、細胞をシート状に再生して移植生着するとそのまま代用できそうですが、心臓のように複雑で血管走行があり、厚みのある臓器はそう簡単にはいかないのです。

 再生医療はこれから大いに期待される分野ですが、注目されるのは人工臓器だけではありません。悪いものを切り取って新しいものをあてがう臓器移植に対して、元からある臓器を温存して悪性腫瘍を治療する樹状細胞療法というものにも再生医療の可能性があるのです。樹状細胞療法は新たな悪性腫瘍の治療法として注目されていますが、それは樹状細胞が高い抗原提示能を有し、獲得免疫による腫瘍の縮小効果が見込まれるからです。

 iPS細胞は樹状細胞療法が難しい患者でも、樹状細胞の複製を可能にし、治療の中に新しい選択肢を与えている点で興味深いのです。

参考図書

免疫学の本を読もう

細胞生物学に詳しくなろう

iPS細胞によって他にどんなことが可能になるか想像してみよう。

コラム5

馬出図書館の事務室の中

馬出図書館の2階には参考調査係、相互利用係という人たちが働いています。

この秋から馬出キャンパスで初の試みとなる、ウェブガイド作成にあたって学部学生と院生合わせて4名が新たに働くこととなりました。

私たちが作業をしていると事務員の方が茶菓子やお茶を用意してくださったり、気さくに話しかけてくださり、空調も程よく効いているためとても働きやすいです。

時間のシフトも学生の味方で都合に合わせてスケジュールを決められます。

時給もまあまあいいです。

何よりバイト先として交通アクセスをいろいろ考えなくてよいのがいいとおもいます。