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TikZを使ってみよう!: オプション

TeX用の描画パッケージであるTikZを使うことできれいな図をTeXで書くことができます。このガイドでは簡単にTikZについて実例を交えて解説します。

オプションの使い方(scoping)

オプションを使うことで線の太さを変えたり、色を着けたり、点線にしたりすることができます。

¥draw[オプション]  ←¥drawコマンド内でのみオプションを適用したいとき

または

¥begin{tikzpicture}[オプション]  ←{tikzpicture}環境全体にオプションを適用したいとき

とすることで、描かれる曲線に様々な効果を付け加えることができます。

特に、{tikzpicture}環境内の特定の部分だけにオプションを適用したいときはscopeを使うことで、ローカルにオプションを適用することができます。

使い方は以下のように

¥begin{scope}[オプション]

(ここにコマンドを入力する);

¥end{scope}

とすることで{scope}環境内にのみオプションを適用できます。

オプションの例①

オプションには次のようなものがあります。


線の太さ

ultra thin, very thin, thin, semithick, thick, very thick, ultra thick

         細い ← thinが標準 → 太い

点線

dashed, dotted

があります。

 

さらに、点の間隔を密にしたり、疎にしたければ

loosely dashed, densely dashed

loosely dotted, densly dotted

を使えばよいでしょう。

他にもdashe dot, dashe dot dotなどもあります。

 

 

矢印

->, <->, <-, ->>

などを使用します。

例.

¥draw[->] (0,0) -- (1,0);

 例.

¥draw[->>] (0,0) -- (1,0);

矢印の形状の指定

>=stealth

など。

 

色をつける

red,blue, green

など。混合色はgreen!30!whiteなどと入力するとgreenが30%、white70%の色が使えます。

 

オプションの例②(transformation)

回転や平行移動など、各種変換をオプションで行うことができます。

回転

rotate=角度

 

平行移動

xshift=数値, yshift=数値

[xshift=数値]以降の点を数値cmだけx軸方向に平行移動します。

 

スケール変換

scale=拡大縮小率

¥begin{tikzpicture}[scale=2]

コマンド;

¥end{tikzpicture}

とすればtikzpicture内の図がすべて2倍になります。

 

xscale=数値, yscale=数値

x軸方向、y軸方向に拡大縮小します。