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大学生におすすめのTED集ー効果的プレゼンテーションと学習のヒントー: 生き抜く倫理

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マーガレット・ヘッファナン「対立の意義」

うまく動画がみれなかったり、字幕がとまって見づらい場合は、ここから直接TEDをみてください

アンドリュー・ソロモン「人生で最も苦しい経験から、自分らしくなる」

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参考資料:さらに考えたい人のために

Tips!:対立と苦難のなかに希望を見出す

はじめに:

 辛く苦しい状況を、どのように乗り越えますか?

 ある困難に直面したとき、「永遠にこの問題は解決できないにちがいない」と私たちは思いがちです。「(失恋後)あの人以上に自分が好きになる人なんていない」、「(パワハラをする上司を前に)いつまでこの仕打ちが続くんだ」、「(就活がうまくいかず)もう就職あきらめてニートになるしかないよ」、「(鬱状態)ゼミにいけない」、「(プロジェクトがうまく進まず)もう何度やっても無理かもしれない」などなど、どこかで聞いたことのあるセリフではないでしょうか。

 問題が明確であるなら、その解決に具体的に取り組めばいいですが、問題が何なのか自分でわからないのなら、不安で辛い状況はいつまでも続きます。困難な状況のなかで、私たちが最終的に選ばなければならない「打開の一言」は次の二つのどちらかでしょう。「あきらめなければ何とかなる」もしくは、「人生あきらめが肝心」。どちらも、最終的な答えかもしれませんが、一番大事なのは答えそのものではなく、その答えを導き出す過程でしょう。たとえば、解決のために 何も努力してこなかった人と、十分努力した人とでは、たとえ答えが何であれ、意味や説得力がまったく異なってくるように。

 困難な状況のなか、最終的な答えを出す手前で、自分なりに何を学んでいくのか、何を汲み取っていくのか。この学びの過程を有意味だと感じられるかどうかが、新たな困難に直面し挑戦する人とそうでない人の違いとなるのかもしれません。この最終的な答えを分かりきったものとし、今の困難な状況を無意味なものに感じることもあるでしょう。困難のなかで意味を見出すという作業は、個々の人生にとっては死活問題だけれども、大学の授業や獲得する思考法、分析方法、知識では解決できなかったりします。それを乗り越えるヒントとして私たちが頼らざるをえないのは、困難を乗り越えた人たちのストーリーです。

 友人や家族、先輩後輩から話を聞くのも良いでしょう。文学や映画、音楽から学ぶのもよいでしょう。例えば、私が思春期に影響を受けたのは、ヘルマン・ヘッセの『デミアン』でした。そういう風に、自分だけの一冊、自分だけの思い出の物語を大切にもっていくことも、対立や人生の困難を乗り越える上で重要かもしれません。

TEDに寄せて:

 マーガレット・ヘッファナンのスピーチは、「よき対立」がいかにクリエイティブに働くか説得的に語りかけるものです。アリス・ステュワートという女性医師と統計学者のジョージ・ニールの共同作業を事例に、よきパートナーとは、よき対立を共に生み出せる人物であると述べます。それは単なる性格や相性だけの問題でなく、スキルの問題でもあり、私たちが努力して身につけられるものであるのです。困難な状況を誰かと一緒に乗り越えていきたいという人には、ヒントの溢れるスピーチでしょう。

 アンドリュー・ソロモンの感動的なスピーチは、自分だけの苦しみを生きる意味へと転換していくことの重要さを伝えてくれます。周囲の無理解や社会の圧力のなかで、自分らしく生きることに苦しんできたソロモンは、自分の困難状況から意味をつくりだす努力をしてきました。自分らしく生きること、そのために社会に働きかけること、その先にきっと希望があること、彼のスピーチを聴く人は誰でも励まされると思います。

Aspects of the Topic

「震災後、魂と風景の再生へ」(「知の冒険」2011年度/東京大学OCW)

 3.11をテーマにした講座の動画が視聴できます

「宗教的共生の思想」(上智大学OCW)

 共生をめぐる思想についての講座の動画が視聴できます