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大学生におすすめのTED集ー効果的プレゼンテーションと学習のヒントー: 性をめぐる闘い

良質なTEDの動画を集め、音楽、科学、社会運動など9つのテーマに則し、解説とさらなる学びのための資料を紹介しています。ブックマーク登録などして暇な時のお供にしてください ♪

Tips!:抑圧されてきた者が声をあげる

はじめに:

 性別や性的指向が異なると、社会での生き方がどれだけ変わるか想像したことありますか?

 私の実体験を紹介したいと思います。昔、アメリカに留学していた時、女性の日本人の先輩と映画を観にいきました。帰りのタクシーを外で待っている間、タバコを吸っていると、通りがかった車の窓が突然開き、見知らぬ男性が大声で「Bitch!!!!」(英語で「あばずれ女」の意味)と笑いながら何度も叫び、そのまま通り過ぎました。一瞬の出来事だったのですが、二人で顔を見合わせ、遠くにいった車にむかって、「うるせええええ!」と大声で叫び返したことを鮮明に覚えています。夜にタバコを吸っている女性ということで、そのように言われたのでしょう。もしも、これが男だけなら、何も言われなかったはずです。つい最近、これと似た様な状況を生々しく映し出した話題の動画がありましたが(リンクあり)、こんなの日常茶飯事のことだと、その女性の先輩は教えてくれました。

 女性といった性別や同性愛といった性的指向を理由にした差別は、アメリカに限らず、日本でも日常茶飯事のことです。「おかま」や「おねえ」という表現は、そうではない「普通の」異性愛者たちの楽しみやいじめのためにいいように使われています。悪質な表現上の差別だけでなく、結婚や養子縁組などの制度にあたって、同性愛カップルは異性愛カップルと同じ法的扱いをされません。日本社会には600万人以上ものセクシュアルマイノリティが暮らしているとされます。ほとんどの人が、彼女ら/彼らの存在を気にすることなく暮らしていますが、その意識の範囲外で、自分には知り得ない困難な日常を過ごしているかもしれません。詳しく知りたい方は、『現代思想』2015年10月号や牧村朝子さんの『百合のリアル』などご参照ください。

TEDに寄せて:

 今回のTED動画は、衝撃的な内容でしょう。 

 ミラ・ヴィジャヤンは、インドの女性が日常的に晒されている男性からのレイプや性的暴力の危険性について明らかにしています。聞くだけでもおぞましい事件を語るヴィジャヤンは、彼女自身が危険な目に遭いながらも、そのような暴力にあふれた日常を変えるために、勇気をもって語りました。社会運動を起こしていかなければならない、と講演の最後に聴衆に呼びかけます。「共に声を上げましょう。一緒に羞恥と闘い、それについて話しましょう」と。「エンパワメント」の実践を目撃してください。

 LZ・グランダーソンは、アメリカに生きるゲイ男性として、社会がいかにゲイに対して偏見をもっているか、ユーモアを交えながらプレゼンします。結婚し、パートナーと子供と日常に暮らしているグランダーソンは、一般の人々と変わらずに、ゲイも家族をもって暮らし、幸せに生きているのだと誇りをもって語ります。

 この動画を通じて、普段は目にみえないような社会問題に意識を向けてもらえればと思います。そして機会があれば、共に声を上げてもらえればと願います。

Aspects of the Topic

・ 有元健「身体・言説・ジェンダー」

 ジェンダー研究に興味がある方にオススメの講義動画

福岡県男女共同参画センター

 男女共同参画に関する講演やイベントを知りたい方向け

NPO法人 LGBTの家族と友人をつなぐ会

 性的マイノリティの家族や友人の会 

ミラ・ヴィジャヤン「性暴力に対して声を上げよう」

うまく動画がみれなかったり、字幕がとまって見づらい場合は、ここから直接TEDをみてください

LZ グランダーソン「ゲイ・アジェンダの神話」

うまく動画がみれなかったり、字幕がとまって見づらい場合は、ここから直接TEDをみてください

参考資料:さらに学びたいひとのために

♪ 本のタイトルをクリックすると九大図書館での所蔵場所が分かるよ ♪