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実験!モデル生物図鑑: 植物

様々な分野・目的で活躍するモデル生物について紹介します

シロイヌナズナ

 

Arabidopsis thaliana

出典:wikipedia ファイル:Arabidopsis thaliana-flower.jpg
著作権者:Sui-setz  ライセンス:CC 表示-継承 3.0

  

 シロイヌナズナの長所は,室内で飼育できること.次に,環境ストレスに強いこと.さらに,生活環が短く,2か月で数千の種を採取できることです.また,雌雄同体,ゲノムサイズが最も小さい高等植物 (135Mb),染色体数が少ない(5対),遺伝子の重複が少ないといった研究しやすい特徴を持ちます.

 

ボルボックス

Volvox 

出典:wikipedia ファイル:Volvox.png
著作権者:Y tambe  ライセンス:GFDL

 

 ボルボックスは単細胞生物の集まりではなく,1つの多細胞生物です.体細胞や生殖細胞があります.普段は無性生殖によって増殖しますが,温度ショックなど危険を感じると有性生殖を行うようになります.ボルボックスが多細胞化したのは比較的最近(約5000万年前)らしく,単細胞生物から多細胞生物への進化の研究に用いられています.

 

トマト

Solanum lycopersicum

出典:wikipedia ファイル:Tomatoes-on-the-bush.jpg
著作権者:Sanbec  ライセンス:CC 表示-継承 3.0

 

有名なモデル植物であるシロイヌナズナと異なり,トマトは食用という点で重要なモデル生物になります.トマトの属するナス科には,ナス,ジャガイモ,ピーマン,唐辛子などが含まれ,それらの野菜への応用も視野に入れて研究が進んでいます.

 

アサガオ

Ipomoea nil 

出典:wikipedia ファイル:Ipomoea nil Akatsukinoumi1.jpg
著作権者:KENPEI  ライセンス:CC 表示-継承 3.0

 

 小学校の理科でも扱われるアサガオは,ゲノムが均一で,遺伝子変異を検出しやすい植物です.他の植物では2つ以上のパラログをノックアウトしないと表現型として現れない遺伝子でも,アサガオの場合は1つのノックアウトだけで表現型に現れるという例もあります.

 

イネ

Oryza sativa

出典:wikipedia ファイル:Rice Plants (IRRI).jpg
著作権者:IRRI Images  ライセンス:CC BY 2.0

 

 単子葉植物であるイネ科の植物は,構造や生理機能がシロイヌナズナと大きく異なります.そのため,イネ科の研究にはイネ科のモデル生物が必要になります.イネ科の代表的な植物にイネ,トウモロコシ,コムギがあり,この中でゲノムサイズの小ささや,経済的価値からイネがモデル生物として選ばれました.

 

ミヤコグサ

Lotus japonicus

出典:wikipedia ファイル:Lotus japonicus.jpg
著作権者:Sui-setz  ライセンス:CC BY-SA 3.0

 

世代時間が2ヶ月と比較的はやく,飼育の簡単さや,ゲノムサイズの小ささから近年,マメ科モデル生物として注目されています.