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読めばもっと面白くなる!? 九大で読める漫画関連書籍: ガンアクション

九大で読める漫画関連書籍についてのブックレビューです。一部他の図書館のものもあります。

ガンスリンガーガール

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「GUNSLINGER GIRL」

相田裕 アスキーメディアワークス 全15巻 (アスキーメディアワークスHPに飛びます)

 

「少女に与えられたのは、大きな銃と小さな幸せ          

イタリアを舞台とし、幼い少女たちを身体改造し殺人兵器として利用する「社会福祉公社」の、テロリストとの闘いを描いた作品です。

表紙だけみるとただの美少女萌え漫画に見えますが、物語の根底に現代のイタリアが抱える社会問題を絡ませているため非常に濃厚なストーリーとなっています。

フラテッロ(兄妹)と呼ばれるコンビで男性担当官と行動を共にする少女たちの、薬物投与による洗脳で作られた担当官に対する恋愛感情がとても物悲しく、ラストにかけて破滅へと進む彼女たちに涙が止まりませんでした。

個人的にはクラエスのエピソードが一番好きです。

関連書籍 (九大所蔵)

http://bks0.books.google.com/books?id=FvZ8QgAACAAJ&printsec=frontcover&img=1&zoom=1

「メディチ家の墓を暴く:X線にかけられた君主たち

ドナテッラ・リッピ 白水社

 

作中、義体の一人であるリコと担当官であるジャンが任務でフィレンツェを訪れています。

ルネサンスの一大基地となったフィレンツェで隆盛を誇ったメディチ家の墓を発掘した記録です。

以前の調査によって遺体が滅茶苦茶にされたり、洪水によって墓の中が水浸しになったりと困難な状況の中、最新の科学技術を駆使して生前の出来事や人となりを調査しています。

比較的きれいなご遺体もあるのですが、毒殺されたり子どもなのに政治的理由で殺されたりなど、きな臭さがプンプンします。


http://books.google.com/books/content?id=LH9-PQAACAAJ&printsec=frontcover&img=1&zoom=1

「ルネサンスの女たち」

塩野七生 新潮社

 

群雄割拠の世に女傑と呼ばれたカテリーナ・スフォルツァや政略結婚に翻弄されたルクレツィア・ボルジアなど、イタリアのルネサンス時代を生きた女たちを描いた作品です。

この時代はいわば日本の戦国時代のようなもので、イタリア内の小国同士が血で血を洗う争いを長年続けており、その影響で国家意識というより地域意識の方が強くなってしまいました。

「GUNSLINGER GIRL」で頻繁に登場する現代イタリアの社会問題も、もとをただせばこの時代までさかのぼることが出来るものもあります。

 


 http://books.google.com/books/content?id=S_c7HQAACAAJ&printsec=frontcover&img=1&zoom=1

「じゃじゃ馬ならし」

ウィリアム・シェイクスピア 

 

パドヴァに住むものすごく気が強い姉と心の優しい妹が求婚を受けるドタバタ喜劇です。

現代的な視点で見ると”優れている男が下等な女を躾ける”という構図が女性を蔑視しているように見えて、あまり考えが合わないと思われる部分もありますが、非常に群像劇として面白いです。

エリザベス・テイラー主演の映画もありますので、ト書きは読みにくいという方は映画から入るのもありかもしれませんね。


http://images.amazon.com/images/P/4122012007.09._SCLZZZZZZZ_PA2,2,2,2_SL180.jpg

「少女コレクション序説」

澁澤龍彦 中央公論社

 

注意:この本の内容は非常に人を選びます。近親相姦、人形愛、少女性愛に嫌悪感を感じる人は絶対読まないでください。

マルキ・ド・サドを日本に紹介したことで有名な著者のエッセイです。

無垢でいたいけな少女を性的かつサディスティック愛するという甘美な味を語っており、常人には理解しようのないグロテスクさを赤裸々に告白しています。

そう考えてしまうのは、私がかつて少女であったからでしょうか。

「僕は妻を愛しているからこそ、子供を作らない」という作中の著者の言葉に、全てが凝縮されているように私には思えました。

「GUNSLINGER GIRL」では幼い少女に銃を持たせて人殺しをさせるというミスマッチを描いていますが、この著者の思想はそのミスマッチにつながるものがあるように感じます。

上で述べた少女性愛についての内容は一部であり、ほぼエロティシズムについての短編が多いです。