Cuter本棚～九大図書館で読めるオススメの一冊～: はじまり

「はじまり」から「いま」に至る流れをどのように表すかー系統樹は生物の進化を表現するのによく使われているツールである。しかし、この系統樹は生物だけでなく、言語や写本、家系、企業、さらにはポケモン、少年ジャンプのアシスタントといった様々な対象に適用されている。ツールとしての系統樹に注目した本書は眺めてよし、読んでよしの一冊。

囲碁棋士で天文暦学者の渋川春海の生涯を描いた小説。日本の暦の「はじまり」の物語。

なぜ、笑えることが笑えなくなるのか。なぜ、笑えないことが笑えてくるのか。ジリボンの論文を下敷きにしてベルクソンとフロイトをみたとき、「笑い」と「不気味なもの」の奇妙なつながりが見えてくる。つながりそうもないことがらがつながる、そんな読書経験を「はじめて」みませんか。

2012年にノーベル医学・生理学賞を受賞された山中先生の研究の「はじまり」がどこにあり、どのような経験を経てiPS細胞の「はじまり」にたどり着いたのか、インタビュー形式でまとめられた書籍です。先生自身の苦労や日本と米国の研究環境の違いについてユーモアを含めて書かれており、生命科学が苦手な方でも非常に読みやすい内容となっています。

私たち人類の繁栄から遥か昔、古生物と呼ばれる動物たちはどんな姿形をしていたのでしょうか。動物の進化の「はじまり」とも言える古生代には5つ眼のオパビニアや脊椎動物の直接的な祖先と言われているピカイアが生息していたと考えられています。動物が試行錯誤しながら進化する当時の様子を図解を見ながら想像してみましょう。

“はじめて”の世界に驚愕し、国家という機構の“はじまり”を垣間見ることもできる。「北斗の拳」を思わせるソマリアで、唯一10年以上にわたって平和を享受してきた謎の独立国家（？）ソマリランド。それはなぜ可能だったのか？百聞は一見に如かず、ちょっと分厚いですが一読に値する良書です！

就職活動を間近に控える皆さんも、まだ遠い先の話だと思っている皆さんも、あとは卒業を待つばかりの皆さんも、ぜひご一読を！突飛さや派手さはありませんが、だからこそ正しい意味での「等身大」の大学生が描かれています。いよいよ就活が本格化し始める今の時期にこそ読んでほしい一冊です。

もしも地球に月がなかったらどうなっていたのかを科学的にわかりやすく説明している本です．月がないだけで地球がどうなるかを様々な視点から考えているこの本は，”はじめて”宇宙・天文学に触れる人でも楽しめ，想像力豊かに本を読んでいけること間違いなし！

卒業論文発表のために重宝した本です。この本を読んでから、やっと研究の「はじまり」に立ったような気がします。この本は、文字のバランスや色、フォントなどについて、見やすさを徹底解説してくれます。自分にも相手にも見やすい資料を作ることができれば、それだけでデキる人だと思ってもらえますよ！

大学生になって一人暮らしを始めた人は多いですよね。いざ1人で暮らしてみると、解放感を感じる一方で、母親の偉大さを感じませんか？この本は、人気漫画家の西原理恵子さんのエッセイ本です。著者の「母」としての娘への思いをリアルに感じることができます。ぜひ自分の母親のことだと置き換えて読んでみてください。きっと感謝の気持ちが溢れ出てくるはずです。

幼い頃からバッタが大好きで、「バッタに食われたい」と願い続けた結果、バッタに明るい昆虫学者になったという際どい著者による、ポスドク時代の研究留学記です。バッタ被害の深刻な国に赴き、大発生のメカニズムを研究する著者が、ポスドクの苦労あるあるや、現地人とのドタバタなど、思わず笑顔になるエピソードを、くだけた語調で紹介しています。留学の面白さ・研究の楽しい側面が垣間見れる一冊です。

日々大量の情報をサバき、自らも発信している、ジャーナリストの池上彰さんと作家の佐藤優さんが、毎日実践している本（・新聞・雑誌・ネットニュース・SNS）の読み方を解説してくれています。全部を実践するのは到底無理そうですが、自分流の読書術を築く「はじまり」ならば、参考にできる有益な情報がてんこもりな一冊です。

精神分析学者が自己分析したらどうなるでしょう．ユングは人類の無意識の心の動きを解き明かそうと自分の古い記憶や睡眠中の夢を分析した人です．自己分析もこじらせると８０歳になっても終わらないのかと思わされます．就活などまだまだ考えなくてもよい学部1～2年生の方にだけおすすめできます．

経営コンサルタントからみた問題解決の考え方が載っている本．ビジネス書ですが研究もひとつの問題解決ととらえれば役立つ要素が多いと思います．行き詰ったら他分野の方法を試してみるのもおもしろいかもしれません．卒業研究の終わった修士1年生の方には自分の方法を見つめなおすきっかけにどうでしょう．