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細胞培養入門: マイコプラズマ感染の検査法

細胞培養をこれから始める人に、培養の基本を解説します! 実験で使う水の種類や無菌操作についても説明します!

検査法

細胞がマイコプラズマに汚染されているかどうかの

検査法としては主に、DAPI染色とPCR法があります。

DAPI

 (4’,6-Diamidino-2-phenylindole dihydrochloride)染色

 DAPIは二本鎖DNAに結合し、

 安定な複合体を形成することで蛍光性を示します。

 DAPIは酵母ミトコンドリアDNA核DNA

 非常に特異的に結合する性質を持っています。

 マイコプラズマに感染していない細胞では、

 DAPIは細胞のDNAに取り込まれ、

 核に局在化するので、核だけが蛍光を示し

 細胞質の部分は光りません

 細胞質の部分に点々と蛍光が見られる場合

 マイコプラズマ感染が疑われます。

 

PCR法*

 培地や細胞からDNAを抽出してPCR産物を

 電気泳動で検出する方法。

 非常に高感度である上、マイコプラズマのうち、

 どの種が感染しているのかまで特定することが出来ます。

*PCR・・・

 Polymerase Chain Reaction (ポリメラーゼ連鎖反応)

 の略で、ごく微量のDNAの特定の部位だけを増幅する方法。

 高感度の検出を短時間で行うことができる技術で、

 遺伝子の分野だけではなく様々な研究分野において

 用いられます。

マイコプラズマが検出されたら・・・

もし、マイコプラズマが検出されてしまったら・・・

(考えるだけでも恐ろしい・・・)

理想的な対処法は、

感染している細胞を全て廃棄する方法です。

しかし、使用している細胞によっては

手に入れるのが難しいなどの理由で

簡単に廃棄できないものもあると思います。

そんなときは、抗生物質

(ネオマイシンやテトラサイクリンなど)によって

対処する方法もありますが、この方法は

マイコプラズマの数を減らすことはできても

完全に除去しきることは出来ないので、

抗生物質での処理をやめると再び汚染が起きてしまいます!!

 

コラム

マイコプラズマはどこから進入するのか??

 

 マイコプラズマの混入の原因としては

ウシ血清や細胞を採取した動物由来などが上げられますが、

もっとも多い原因は

実験をした張本人であるといわれています。

ヒトの口腔内に存在するマイコプラズマが

作業中に培地に混入することでコンタミを

起こしてしまうことが多くあります。

もちろん、マイコプラズマ以外にも

口腔内には常在菌がたくさんいるため

実験中はマスクを着用し、

必要のないおしゃべりをしないことが

感染を予防する一番の方法です!