医学的には「尋常性痤瘡(じんじょうせいざそう)」と呼びます。
かっこいい。
ニキビ治療の市販薬は多く、自分の尋常性痤瘡の種類を把握した上で、どの薬が自分の尋常性痤瘡に適しているかを見極める必要があります。
市販の風邪薬などにも言えますが、自分の症状とマッチしている市販薬は、自分で選ばなければならず、
僕たちには
医療情報を正しく理解して選択出来る力
すなわち 医療リテラシー が求められます。
さてそんな治療薬たくさんな尋常性痤瘡、基本的な治療指針を東洋/西洋ともに、ここで確認してみましょう
【例:アクネス(ロート製薬)】
にきび治療薬の中で抜群の知名度を誇っています
基本的にニキビ治療は、原因菌である アクネ菌 を殺すことで根治を目指します。
アクネスに含まれる イソプロピルメチルフェノール は殺菌作用を持ち、アクネ菌抹殺の任務を果たします。
また、 イブプロフェンピコノール の抗炎症作用でニキビの赤みなどを押さえ、 サリチル酸グリコール が皮脂のつまりを改善するなど、殺菌以外でもにきび跡をきれいにするためのフォローを怠っておりません。
にきび治療は発生してから対処するのがほとんどだと思います
しかし、漢方医学におけるニキビ治療は「ニキビができにくい体質」になるための治療に重点を置くため
西洋医学の対症療法とは多少の住み分けがあります。
即効性があり確実なのはやはり 西洋医学の治療薬 なようです。
とはいっても、ニキビの種類や乾燥肌か脂性肌か…などなどに応じて、対ニキビの漢方薬も様々あります
実証の人には【桃核承気湯(トウカクジョウキトウ)】等が選ばれ、
虚証の人には【当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)】がよく選択されます。
赤く腫れて痛みを伴うようなニキビには【十味敗毒湯(ジュウミハイドクトウ)】が用いられ
これは特に背中やお尻のニキビの赤みを発散させ、このことからニキビ跡治療にも使われたりします。
一方で頬やアゴ周りのニキビ治療にはたくさんの種類の漢方があります。
有名どころでは【桂枝茯苓丸加薏苡仁(ケイシブクリョウガンカヨクイニン)】があります
この 薏苡仁(ヨクイニン)という生薬は、肌をきれいにする作用があるため、
他の対ニキビ漢方薬にも加えられることが多々あります
基本的にこれらは、気血水の「血」の改善に関わる漢方薬ですので
ニキビ治療と同時に、生理不順や便秘(「瘀血(おけつ)」の一種)にも効果的だったりします。