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計算が楽になる!お手軽計算法紹介: ②97×97の解法

日頃よく目にする掛け算の計算法について紹介します。

簡単な説明

②97×97

この問題は「100に近い数字の二乗」という形式になっています。


この形式の場合、答えが以下の手順で導かれます。


(1) (元の数字) − 100 を計算する

97 - 100 = -3

 

(2) それを元の数字に足す

97 + ( -3 ) = 94

 

(3) (1) の結果を二乗する (一桁しかないなら「0」をつける)

( -3) × ( -3) = 09 

 

(4) この二つを合体する

94, 09  ==> 9409

となり②の答えである9409が求められます。電卓で計算してみると合っていることが分かります。

原理

この形式は中学の時に習った方程式

( X + a ) ( X - a ) = X² - a²

を使っています。これもとっても簡単です。

この式のままでは分かりにくいので変形すると

 X²  = ( X + a ) ( X - a ) + a²

となり、問題の形式になります。

ここで ( X + a ) か ( X - a ) のどちらかをキリの良い数字 ( X + a = 100 または X - a = 100 ) になるように a を調整するというのが、今回のミソです。

実際に例の97×97でやってみましょう。これを次のように変形すれば

97×97 = ( 97 + 3 ) ( 97 - 3 ) + 3² = 100 × 94 + 9 = 9409

となり、ものすごく単純になります。

例題2

以下例題です。

①99×99 = 9801  

99 + ( -1 ) = 98、( -1 )² = 01 なので合体して9801。

②103×103=10609

103 + 3 = 106、3² = 09 なので合体して10609。

③92×92=8464

92 + ( -8 ) = 84、( -8 )² = 64 なので合体して8464。

④95×95=9025

95 + ( -5 ) = 90、( -5 )² = 25 なので合体して9025。

⑤109×109=11881 

109 + 9 =118、9² = 81 なので合体して11881。

問題2

では実際に問題を解いてみましょう。制限時間は15秒。答えは最後のページにあります。

①102×102

②104×104

③94×94

④108×108

⑤91×91

コラム:1×1=1

みなさんは当たり前のように四則演算をしていると思います。

私自身もそうです。

本ガイドでは掛け算を取り扱いました。

ここであえて質問しますが、本当に「1×1=1」でしょうか?

小学校で掛け算を習い、疑うことなくそれを覚えたはずです。

実は「1×1=1」であることは証明が可能です!

それには「ペアノの公理」を理解する必要があります。

内容は難しく証明も長くなるため、ここでは紹介しません。

興味を持った人はぜひ調べてみてください!!