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歯科医師として診療室で働くようになったら: 患者さんを任されたら

研修歯科医となったとき、どんな練習や本を参考にしたか、独断と偏見で個人的にまとめてみました。

予習

<カルテ参照>

既往歴:治療中に体調不良を訴えられたときに、対応が迅速にできるよう、頭の中には入れておいてください。

治療部位:左右、上下など。部位を間違えたら、医療事故です。

治療経過:自分が行うときには、症状が前より改善しているのか、悪化しているのか、変わらないのか、判断してみましょう。

現在の治療:治療の流れがあるうちの、自分がまかされた治療は、どの段階なのか、途中なのか、始まりなのか、これで最終形態となるのか、今、なにをし、今後どうなっていくのか把握します。

症状、所見:どの分野でも、必ずチェックすべき症状、所見があるはずです。そこを確認するのを怠らないように。

例えば:親知らずが腫れた患者さんでは、発熱は改善したか、顎下リンパ節の腫脹、圧痛は改善したのか、開口量は増しているか、患部の腫脹は軽減しているか

根管治療であれば、治療中の歯の打診痛は、根尖部圧痛は改善しているか、中に貼薬していた綿栓の色はどうか。

虫歯の治療では、治療後に自発痛などはなかったか。

補綴治療では、かみ合わせに異常がなかったか、義歯の調子は改善したか など。

 

今後の可能性:患者さんは、「もし治らなかったらどうしよう」という不安を一番抱えています。それが大丈夫であるか、痛みが出たのであれば、その理由など、ふいに患者さんに聞かれた場合にどう答えるか、指導医に聞いてみるのもいいと思います。

診療

いざ、診察当日です。

患者さんへの挨拶を忘れずにしましょう。

今日治療する部位と簡単な内容をお話し、すすめていきます。

脇をしっかりとしめて、レストをちゃんとおいて、口腔内診査から始めます。

治療する部位に関して、前もって確認しておくことなどありましたら、行っていきましょう。

前日に指導医の先生と相談したことを行えばいいのです。

予想外の状態、症状であった場合には指導医に報告して指示をあおぎましょう。

復習

緊張しつつも、患者さんの処置が終わりましたら、

必ず指導医に聞いてみましょう。

改善すべき点、診療中に「ここはどうしたらいいのだろう」と迷ったことを素直にぶつけてみてください。

自分で反省点がわかっている場合にも、「こういうところが反省点でした」などと話してみるほうがいいと思います。