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すぐに使える!PubMed: 本文(フルテキスト)を入手する

このガイドではPubMedの基本的な使い方をご紹介します。

(1)文献の本文を入手するには

さてPubMedで論文を検索しましたが、「こういう論文が存在する」ということまでは調べることはできますが、論文の本文までは載っていません。

これは検索結果から、論文タイトルをクリックした時の文献詳細画面です。

論文のタイトル、著者名、掲載誌名などの情報に加えて、多くの場合、アブストラクト(論文の要旨)まではここでわかります。

ここから本文を入手しようと思ったら、どうすればよいでしょうか。

右上の「Full Text Links」というところにあるアイコンに着目して下さい。

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(2)フルテキスト(本文)リンクのアイコン

この文献の場合、3つのアイコンがありますね。

一つずつ見ていきます。

① 掲載誌や出版社のアイコン (PLOS ONE、CELL PRESSなど)

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→もし九大が電子ジャーナルの契約をしていれば、本文を見ることができます。また、Open AccessやFreeの文言が併記されていれば、誰でも無料で閲覧可能な状態です。

② Free in PMCのアイコン  ※PMC=PubMed Centralの略

→PubMedが本文を持っていて、無料で見ることができます。

【参考】九州大学のアイコン

九州大学学術情報リポジトリ(QIR)が本文を持っていて、無料で見ることができます。

③ きゅうとLinQのアイコン ※九大のフルテキストリンクのアイコン

→もし九大が電子ジャーナルの契約をしていれば本文を見ることができます。契約がない場合も、子体として所蔵していないか調べるために蔵書検索学外に文献複写を申し込むための依頼フォームにリンクし、本文入手をナビゲートします。

文献によって、表示されるアイコンの数、種類は異なりますが、PubMed(九大版)では、きゅうとLinQはどの文献にも必ずついています

きゅうとLinQのアイコンしかない場合もあります。とにかく、きゅうとLinQをクリックすれば、必ず本文入手へとナビゲートしてくれます

Free in PMCのアイコンがあって、明らかに無料で見ることができそうな場合はこちらを選んでもよいと思いますが、出版社ではなくPubMedのサイトで提供されるためレイアウトが異なる場合があります。

(3)きゅうとLinQの使い方 ~本文入手の万能アイコン~

本文を入手するには、以下の3つの方法があります。

(1)電子ジャーナルで即入手:九大が電子ジャーナルの契約をしている、あるいは無料で閲覧できる文献は、ウェブ上で本文を入手する。

(2)学内所蔵を探してコピーする:ウェブ上で文献を入手できない場合、学内に冊子体として所蔵がないか調べ、あれば現物を探して複写する。 

(3)学外に文献複写依頼:ウェブ上でも文献を入手できず、また冊子体の所蔵もない場合、その文献を所蔵している他大学に文献複写を依頼し、複写物を入手する。

きゅうとLinQをクリックすると、(1)の場合、フルテキストのリンクが掲載された中間ページが表示されます。フルテキストをクリックすると本文を閲覧できます。

 

(1)での入手が難しい場合、次のような画面に遷移します。

 

このような表示が出ても、本文を入手する手段は他にもあります。

きゅうとLinQの画面から、A.学内に紙媒体で所蔵がないか探す 

それでも見つからない場合は、

B.学外から文献を取り寄せる C.無料のオンラインテキストを探してみる という方法で、本文を入手して下さい。

 

Cute.Guidesフルテキストの入手・きゅうとLinQもご覧下さい。

コラム ★冊子体の雑誌を探して、論文を見つける★

(2)の「九大の蔵書を探す」というのは、電子ジャーナルなどない頃には当たり前のことでした。

今では電子ジャーナルで入手できないものは存在しないと思ってしまう方もいらっしゃるかもしれませんが(確かに英文雑誌に関しては電子化が進み、冊子体の購入を中止しているものが多いのですが)、電子ジャーナルの契約がなくても冊子体の形で雑誌を持っている場合もありますので、九大の蔵書も探してみましょう。

その場合、掲載雑誌名、掲載巻号数、掲載ページの情報を押さえてくださいね。