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近年のノーベル文学賞受賞者は誰?: 莫言(ばく げん、モー・イエン)

生い立ち

(http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/8/81/MoYan_Hamburg_2008.jpg/800px-MoYan_Hamburg_2008.jpg)

中国の作家。中国現代文学の第一人者。1956年に農民の子として山東省高密県で生まれ。文化大革命により小学校を中退。牛飼い、工場の臨時工を経て1976年に人民解放軍入隊。1984~86年解放軍芸術学院文学科に学ぶ。1981年より創作を始め、1985年に『透明なにんじん』などを発表。1986年に『紅い高粱』を発表。マジック・リアリズム的な独特の世界を展開している。ロマン・ロラン・マルケス、クンデラなどの影響を受け、近年の作品には農村風景や自然の描写に登場人物の心象風影を投影した幻想的なものが多い。1999年に初来日。フランス芸術文芸勲章、国際ノニーノ賞を受賞。2006年に福岡アジア文化賞を受賞。

 

(参考文献:『集英社世界文学事典』1186頁 2002年発行)

作品

関連映画1

1988年にチャン・イーモウ(張芸謀)監督により映画化された『赤い高粱』。ベルリン国際映画祭でグランプリ受賞。主演は鞏俐(コン・リー)、それをきっかけに人気女優になった。この映画で莫言の多くの作品に描写されている風土を見られる。

関連映画2

2003年に上映された『故郷の香り』(中国語で『暖』)。原作は「白い犬とブランコ」。原作より映画のストーリーはもっと充実で、自然です。なんとなく運命の不思議さや人生の不如意を慨嘆したくなる。一方、原作の描き方が赤裸々で、ショックが大きい。映画に香川照之が出演している。

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高 静
連絡先:
本ガイドは図書館学習サポーターとして勤務した際に作成したものです。

勤務期間 :2013年4月~2015年3月
当時の身分:大学院生(修士課程)
当時の所属:九州大学大学院比較社会文化学府日本社会文化専攻