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私の好きな本 〜辻村深月編〜: 島はぼくらと

色々な切り口から私の好きな本を勝手に紹介してしまおうというコーナーです。記念すべき第一回は作家辻村深月さん。

島はぼくらと

田舎…だけど故郷

”ずっと戦うような気持ちで書いてきた「故郷」とか「田舎」というテーマの先にこんな景色が開けているとは思いませんでした。”

辻村作品では地方都市を舞台としていることが多く、生まれ育った土地をなんの疑いもなく愛している人、こんなところ早く出ていきたいと願う人、生まれた土地を出たことがないままなんとはなしに大人になった人、都会に出たもののUターンしてきた人…。様々な考え、境遇の人々が出てきますが、実はそれも誰かから見た上辺だけで、その下にはその人なりの生き方や、人間模様、歴史などが隠れています。目の前の大人たちだって、自分たちと同じ10代、20代だったこともあって、今の自分を選び取ってきたんだってことをなぜか僕らは見落としてしまいがちです。その真相に触れた時、自分が恥ずかしくなったり、彼らを近くに感じだしたり…あなたにはどんな景色が開けてくるでしょうか?ぜひ手に取って読んでみてください。そして自分の周りの人に目を向けてみてください。

 

なおこの作品では自分の大好きな赤羽環が再登場します。そして前作で環の性格を表す話として触れられた程度だった話の真相がなんとここで明かされます!こんな所も伏線だったのか。やってくれるぜ辻村深月!と環ファンの自分は本筋と違うところで大喜びでした笑” このように他の作品で出てきたキャラが成長して大人になっていたり、友人としてふらっと現れたりと世界がつながっているのも辻村深月ワールドです。

(辻村深月ワールドの人物相関図というのもまとめられたりしています。)

作成者

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小池 研太朗
連絡先:
本ガイドは図書館学習サポーターとして勤務した際に作成したものです。

勤務期間 :2014年5月~2015年11月
当時の身分:学部5~6年生
当時の所属:九州大学医学部医学科