高速液体クロマトグラフィーの説明のためには,
まず,”クロマトグラフィー”とは何かを理解していなければなりません・・・!
〜クロマトグラフィーとは〜
みなさん,子供のときに
濾紙の真ん中にペンで丸を書いて,水を吸わせて放置しておくと、ペンの色がどんどん移動して,いくつもの色に分かれる…
という実験をしたことがありませんか??(下の図)
CC 表示-継承 3.0 / File:Chromatography tank.png
アップロード者: Hazard-SJ / Wikipedia
(実際のペーパークロマトグラフィの様子の動画を「装置のしくみ」のページにのせています!)
これはペーパークロマトグラフィーという,クロマトグラフィーの一種です♪
クロマトグラフィーとは,
「多くの成分が混在している試料から,特定の目的成分を分離する方法」です.
☝少しずつ成分が分かれていき、出てくる時間に差がありますよね?
成分の分離には
分子の大きさ,疎水性・親水性,電荷,吸着力,,,
などの成分の特徴を生かし,成分が進む速度に差をつけることで分離させています.
〜クロマトグラフィーの種類〜
クロマトグラフィーは,
移動相という物質を押し流していくもの(ペーパークロマトグラフィーでいう水) によって大きく2種類にわかれます!
●移動相が気体 ⇒ ガスクロマトグラフィー (Gas Choromatography, GC)
移動相が気体であるため,気体の試料または試料を気体にさせたものを測定
●移動相が液体 ⇒ 液体クロマトグラフィー (Liquid Chromatography, LC)
ペーパークロマトグラフィーは液体クロマトグラフィーの一種ですね( ̄▽ ̄)
そして今回説明する,高速液体クロマトグラフィーはもちろん液体クロマトグラフィーの一種です!笑
<クロマトグラフィーの語源>
クロマトグラフィーという言葉は
ギリシャ語で
・クロマト…色
・グラフィー…書き込む(writing)
という2つの言葉が合体したもので、tswettさんが名づけました!
彼の名前であるtswettもロシア語で「色」という意味があるそうです!