Skip to Main Content

脳波判読のための基礎: 導出方法の種類

導出方法

 

目的によって、「どこを基準にして波形をみるのか?」を決め

電極を組み合わせて脳の波形を導き出しています!

 

脳波はただ眺めていても、脳の活性状態を知ることはできません。

その電極がある場所が、どこと比べてどのように変化しているのか?を見る必要があります!

 

▶単極誘導法

脳全体を見て「このあたりに異常がありそう !」というのがわかります。

 

●耳朶基準導出法

一番多く利用されている方法で、電気的に0に近い耳朶を基準に頭部の脳波を見ます。

頭皮に装着した電極下の脳電位の変化を記録することができます。

 

 

●平均基準導出法

全部の電極から導出した脳波電位の平均を基準にします。

活性化しやすい耳朶の電極の影響を減らすことができます!

 

 

●その他

・平衡型頭部外基準導出法

・発生源導出法

 

 

 

▶双極導出法

●連結双極導出法

隣接する頭皮上の電極を2つずつ連結させて、その差の脳波をみます。

・縦列連結導出

 

・横列連結導出

 

・環状連結導出

など

導出方法の例

脳波の導出方法にはいくつかの種類がありますが、

最もよく用いられるのは、単極導出法(主に耳朶基準法)双極導出法組み合わせです!

組み合わせることで、異常な波形の焦点の発見がしやすくなります。

 

 

 

 たとえば、脳の一部に電位が高い部分があったとします!

 

 

             最大振幅部位=最も電位が高い                                           位相逆転部位=最も電位が高い 

 

 

単極導出法から、Fp3、F3、C3に電位が高い部分が分布していることがわかりますね!

さらに双極導出法では、Fp3-F3の波形が逆転している(位相逆転)ことから、F3の方が電位が高いことがわかります!