This is the "はじめに" page of the "最近ニュースで聞く海底熱水鉱床って何なの?" guide.
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近年日本における資源供給の脆弱性が露呈されて以来、にわかに海底熱水鉱床が脚光を浴びている。ではニュースで聞く海底熱水鉱床とは何なのか?そういった声に答えるガイドページ
最終更新日/Updated: Jan 30, 2015 URL: http://guides.lib.kyushu-u.ac.jp/gold_deposit ガイドを印刷する RSSの更新

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プロフィール

         

Masato Nagahara

こんにちは!しょっちゅう海や野山を駈けてる長原です。

今回は少々というか、かなりマニアックなテーマですが、最近ニュースで良く取り上げられる海底熱水鉱床を選びました。

文章が多いとおもいますが、最初のページを飛ばしていきなり入門編の書籍を読んでもらって結構なので気軽に読んでみてください。

 

最近ニュースで聞く海底熱水鉱床って何なの?

はじめに

 皆さんの身近にあるパソコンやテレビにはたくさんの金属が使われています。ほら、今あなたの鞄の中に入っている携帯電話にも。でもこの金属ってどこから来たのでしょうか。海?山?はたまた砂漠?高校の地理で鉱山の鉱石から採れるって習ったよという人も多いでしょう。まさにその通りで、資源の多くは陸上の鉱山で採掘されます。ちょっと待って、でも鉱床と鉱山って何が違うの?と思った人も多いと思います。そこで海底熱水鉱床の説明に入る前にまずは”鉱床”などの”鉱”という字を冠した言葉の違いについて紹介していきたいと思います。   

 

鉱物と鉱石の違いって? 

 これらを理解する上でまず知っておいてもらいたい言葉に”鉱物”というものがあります。これについては大学生の方の中には教養の授業で習ったことがある人も多いのではないでしょうか。地質系の学問では、自然界に存在する固体の物質のうち、ある一つの化学式で表すことができ、ある一つの結晶構造をもつものを”鉱物”と呼びます。中学校で習ったカリ長石や白雲母は鉱物です。また、宝石のダイヤモンドも鉱物の一つです(詳しい鉱物の定義については後述の中級編に掲載した書籍をご覧ください)。これと似た言葉で混同されやすいものに鉱石という言葉があります。よくある質問の一つに、これらの言葉の違いに関する物があります。この二つの言葉は何が違うのでしょうか。岩石の中には我々に有益な成分を含有する物があります。例えば等の金属であるとか、女性のファンデーションの中に入っているカオリン等の粘土鉱物が身近な資源としてあります。資源系の学問では、これらの資源的に有用な鉱物を含んだ岩石のことを”鉱石”と呼びます。これが鉱物と鉱石の違いです。端的にいうと、鉱物は天然に産する個体物質それぞれをさす言葉です。一方、鉱石は有用な鉱物を含んだ岩石ということになります。

        Gold.png                                   

               水曜海山の熱水性硫化鉱石の例                                                           鉱石を形成する鉱物の一種黄銅鉱(黄色)、

                  海上保安庁2010レポート                                                               閃亜鉛鉱(灰色)の例 画像幅1mm

                     (http://www.kaiho.mlit.go.jp)より                                                         my 卒論より

                                                                                                                                           

 

鉱山と鉱床の違いって?

 次に”海底熱水鉱床”という言葉に使われている鉱床と、鉱山の違いを教えます。この二つの単語の違いはどこにあるのでしょうか。資源系の学問では、地殻の中にある鉱物が濃集する部分を”鉱床”と呼びます。これらの鉱床の内、企業体が鉱床を開発している場合を”鉱山”と呼びます。なぜ海底熱水鉱床を”鉱山”と呼ばないかというと、まだ企業が開発する段階に入っていないからです。陸や山ではなく”海”にあるから鉱山と呼ばないわけではないのです。もちろん”鉱海”という言葉もありません。しかし、いずれは開発が可能になれば海底鉱山なる言葉も登場するかもしれません(実は書名としてはありますが・・・)。ちなみにカナダのノーチラス社やイギリスのネプチューン社がオセアニア(ニュージーランドやパプアニューギニア)周辺でもうすぐ商業化を始めます。お楽しみに。

                                                          coverpic.JPG.jpg

                 インド洋のチムニー

                 東京大学 蒲生 俊敬教授のホームメージ

                 (http://co.aori.u-tokyo.ac.jp/micg/Gamo)より

 

世界の注目する海底熱水鉱床 

 言葉の意味を知ったところで閑話休題です。本題の海底熱水鉱床の説明に入ります。海底熱水鉱床の起源は海水に始まります。海底に浸透した海水は地下深部の火山活動により熱せられます。常温・常圧では水の沸点は100℃ですが、深海底では圧力が高いため、海水の温度は液体のままで300℃ほどになることもあります。このとき生じた高温の水が熱水鉱床の”素(もと)”となる”熱水”です。地下深部で温められることで熱水はふたたび海底面へと向かいます。熱水は海底面に達するまでに周囲の岩石や堆積物から金属成分を取り込みます。熱水が海底面に噴出すると、熱水は海水と混合し、熱水の温度、圧力、pHに変化が生じ、種々の鉱物が沈殿します。これらの鉱物の中に、我々にとって有益な鉄、銅、鉛、亜鉛といったベースメタル(卑金属)から、金や銀といったプレシャスメタル(貴金属)、ニッケル、チタン、ガリウムといったレアメタル(希少金属)も含まれていることがあります。やがて沈殿の粒子が堆積して固結するとこれが海底熱水鉱床となります。                                                以上が海底熱水鉱床の概略です。本ページでは関係する書籍をレベル別に分けて掲載しております。是非研究や学習に役立ててください。

  

                                        

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