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私の卒論ができるまで: 名本彩乃(九州大学理学部・2017年卒): できるまでの道のり

九州大学の図書館でティーチングアシスタントとして働く院生が学部時代に卒業論文にどのように取り組んだか紹介します。

目次

はじめに

  • 私の卒論シリーズ
  • 今回の先輩は名本彩乃さん

どんなことを書いたか

  • 卒論の内容と長さ

 

できるまでの道のり

  • 最終提出までのスケジュール
  • ここがポイント

Q&A

  • 普段の生活との両立
  • 活用したツール

終わりに

  • オススメ本
  • 後輩へのメッセージ

おまけ

  • 卒論の内容をもっと詳しく

このガイドの作成者

名本 彩乃's picture
名本 彩乃
Contact:
本ガイドは図書館TA(Cuter)として勤務した際に作成したものです。

勤務期間:2017年4月~
作成時身分:大学院生(修士課程)
作成時所属:九州大学大学院理学府地球惑星科学専攻

趣味はマジックです!
作成者の所属:05_理学府

最終提出までのスケジュール

 私の卒論の取り掛かりは、他の研究室の人と比べても圧倒的に遅かったと思います。当の本人は比較対象がないので、終わるまで気づきませんでした。

下の表を見ていただくとわかる通りで、他の大学院生が見ても驚かれるかもしれません。

これは例年というか伝統というか、院試の勉強の時間を考慮してもらえているというのが大きいかもしれません。

なので、私はこの4年生前期の期間を公務員試験の受験や、インターンシップのために使うことができ、とてもいい経験ができました。

完成までのスケジュール(あくまで参考に)
時期   やったこと

4年生8月上旬ごろ①

    8月下旬ごろ②

    9月下旬ごろ③

   11月ごろ④

    1月上旬ごろ⑤

         1月20日⑥

    2月8日⑦

やりたいことを決め、指導教員が決まる

大学院入学試験を受ける

データをもらって図を書く練習を始める(もらった論文を少しずつ読む)

指導教員との週1回のミーティング(進捗状況確認)が始まる

卒論の中間発表を、研究室のメンバーや先生の前で行う(プレゼンテーション)

卒論発表会(ポスター発表)

卒論提出

 上の表について少し詳しく書いていきたいと思います。



 ①私の研究室には4人の先生がいますので、6人の4年生に対して、誰がどの先生に担当してもらうかを決めなければなりませんでした。

その基準として自分がやりたいことや、興味があることをその日までに調べて来なければなりませんでした。私の分野はテーマごとに日本語の論文をまとめている本がありましたので、それを2冊ほどざっと読んでいました。

私はある先生の元で研究したい!と思っていましたが、やりたい内容はその先生がやっていたことと少し違っていたため、他の先生が担当になりました。

みなさんは研究室を選ぶ際に、何かしらやりたいことがあって決めると思うので、やはりやりたいことを明確に持つことが大事だと思います。

やりたい!という興味がなければ、いくらすごい研究であってもモチベーションが続かず、いい結果は出ません。



 ②理系なら大学院への進学を考えている人が多いと思います。もちろん入試ですので、直前にちょいと勉強しただけではいけません。

計画的に勉強を進め、またどうして自分は大学院へ進みたいのか、というところもじっくり考えなくてはなりません。なんとなくみんなが行くからーという軽い気持ちでは後悔するかもしれませんよ。

私はこの時期に興味があったインターンシップへ行ってしまったので、勉強で追い込みができずに苦労しました。しかしインターンシップの経験は私にとってとても貴重なものになり、その点は後悔していません。



 ③ここから研究に本格的に入って行きました。

私はプログラミングでデータから図を書いて解析する、という手法でしたので、この時期からでも間に合いました。

一方で実験系の研究では、もちろん準備も大変ですし、必ずしも実験が成功するわけではないので、この時期から始めてもいい結果が出ずにまとまらなくなってしまいます。ですので、実験系の研究室の友達は4年生始まってからすぐに実験に取り掛かっているようでした。

このときはまだ右も左もわからない状態でしたので、実際に手を動かしながら少しずつ理解していくような感じでした。



 ④一週間のうちで、うまくいったところや自分なりの解釈、うまくいかなかったところや疑問点などを、先生と意見交換しました。

私の指導教員は、細かく進捗状況を確認してくれる先生でした。私もこのスタイルが合っており、この点で先生との相性がよく、とてもやりやすかったです。

中には、自分から質問に行くまで放っておいてくれる先生もいらっしゃいます。よく研究室決めで大事なのは先生との相性だ!と聞きますが、こういうことだとやっとわかりました。

でもこればかりは実際に研究室にいる先輩に聞くことでしかわからないので、気になっている研究室にはぜひ訪問して、先輩にたくさん質問してみるのがいいと思います。



 ⑤卒論の中間発表を行いました。

私の学科は、卒論発表はポスター発表の形式です。ですが、中間発表はパワーポイントにまとめての発表でした。

同期が他に5人いましたが、それぞれが全く別カテゴリーの研究でしたので、お互いにわからないところを気軽に質問しあったりすることでより理解を深めることができました。

このときに感じたのは、図をたくさん書いても、どの図を発表に用いるのが適切なのかを判断することが重要だということでした。慣れてくると楽しくなって多くの種類の図を書くことができるようになりました。せっかくの成果だからといって、それを全て発表しても聞いている側にはよくわかりません。本当に必要な図だけを適切な流れで示すことが重要なのだとわかりました。

たくさんの先生や先輩からのアドバイスを元に、最後の修正を行いました。


 
 ⑥発表本番です。初めてのポスター発表形式でした。

ポスター発表とはどんなものなのかを簡単に説明します。

A0サイズのポスターを板に貼り、その前に自分が立っておきます。ポスターは自分の身長以上あります。

興味を持ってくれた人が立ち止まったら、自分の研究について一通り説明をします。そこで質問を受けたり、アドバイスをもらったりと普通のプレゼンテーションよりもラフな感じです。

もちろん、専門外の方も見に来ますので、わかりやすい説明が求められます。ポスターだけでは載せきれない情報は、追加で動画や資料を用意します。

様々な先輩や先生が見に来てくださり、自分の未熟さを感じつつも、達成感のある会になりました。右は実際の私のポスターです。




 

 ⑦今振り返ると提出より発表の方が大変だったように思います。

私の学科の場合は発表→提出という流れでしたので、発表した内容を文章にまとめるだけでそんなに苦労することはありませんでした。

多くの学科は提出→発表みたいなので、卒論を書くのが大変だ、ということのようでした。

ですので、発表したことをわかりやすく文章でまとめ、アドバイスいただいたところを今後の課題として書き上げました。

それまでにも先生に3回ほど見ていただき、修正をもらって手直しをしました。

また、ポスターが完成してから発表本番までに卒論の書けるところをちびちびと書いていたので、時間が節約できて効率的だったと思います。

計画的に進めれば、バイトやサークルとも両立できたので、締切日と自分のできることを勘案しながら頑張りましょう。

ここがポイント

 研究期間が短かったこともあり、先生から言われたことをこなすだけということが多かったです。自分で内容を噛み砕いて考えることが発表の直前であったため、専門用語の意味など直前に調べることになってしまいました。 

 そこで、発表会前日に他の分野の友達を集めて、みんなで発表練習をしました。全く異なる分野だったのでお互いに質問し合うことで新たな説明を加えたり、ポスターのレイアウトを参考にしたりしました。

 練習している様子を先生方にもチラチラと見ていただき、感心してもらうことができました。

 これはとても有意義で、おかげで当日もあまり緊張することなく終えることができました。

 事前に練習することで本番に対する不安も少なくなり、想定される質問に備えることができました。また、順序立てて説明しないと自分でも何を言っているのかわからなくなるので、自分の研究の論理的道筋をもう一度組み立てることが重要です。

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普段の生活との両立

活用したツール