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医療におけるレーザーの世界(歯科医療編): レーザーと私

レーザーってよく聞くけど、なに?医療の世界でも結構使われています。 少しだけご紹介します。

レーザーと私。

私はレーザーを使った歯科治療を研究しています。

そのきっかけというのが、

「レーザー治療は痛みがなく、難しいといわれることでも、レーザーがあれば直ったり、治療後の痛みも少ないらしい。」

そんな印象があったことでした。

学生時代に、開業医の先生に「レーザーは良いですか?」

なんて学生ながらに聞いたときも「うん、なんか良いよ♪患者さんの評判もいいしね。痛みも少ないし。」

なんていうふわっとした返事が多かったんです。

「なんでレーザーは良いんですか?」

そう突っ込むと「なんでやろね~」

なんというさらにふわっとした返事が返ってきました。

そのときには「ふーん、レーザーは良いものなんだな。」

という印象のみでした。

その後歯科医師となり、研修医を経て、レジデント研修などを行い、臨床の場で

多くの患者さんに接するとき、

患者さんから「レーザー」という単語を聞くことが多くなりました。

それは良いこととして聞くこともあり、一方であまりよくないことでも聞くこととなりました。

患者さんの治療をしていると、結構な頻度で

「レーザーしてもらったんですけど、なんかまた同じようにできて。」

「レーザーで治療してもらったんですけど、あんまり変わりなくて。」

なんていうネガティブなものもよく聞いていました。

一方で

「この治療はレーザーでやってもらったから、これくらいで済んだの。」

とか、「レーザーだったから麻酔せずにしてもらえてね。」

なんていうポジティブなものももちろんあります。

入局した診療科でレーザー研究を行っていることを知り、

先生たちから、根拠付けてレーザーの効能について説明を受け、激しく納得し、

研究テーマとすることを決めました。

ほんとはもっとそれぞれの分野でも幅広く使われていますし、今回はそのほんの一部をご紹介する形になりました。

一概に言えるのは、レーザーはそんなに新しい技術ではなく意外と歴史が長いってことです。

私は歯科医師ですので、レーザーを使うことで、患者さんの痛みや歯科治療に対する恐怖が軽減されるという貢献があることが、とても意義深く、

利用価値があり、研究しがいがあると思っています。

また、使い方次第では、誰がやっても同じような治療効果がでるっていうのが目指すところです。

神の手がやらないと、うまくいかないという技術はやはり、患者さんに平等な医療の供給ということにはならないんじゃないかなと思うんです。

そのためにもレーザーという技術で、患者さんが今までより楽に、そして良好な治療結果の恩恵がうけられるような世の中になればいいのになと思いつつ

日々ほそぼそと研究しています。

このガイドを読んでくださった人にとって少しでもレーザーが身近になって、ほう、こういうとこでレーザー使われてんだわ♪って思っていただけると嬉しいです。

Subject Guide

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木原 智子
連絡先:
本ガイドは図書館学習サポーター/図書館TA(Cuter)として勤務した際に作成したものです。

勤務期間 :2013年10月~2017年3月
当時の身分:大学院生(博士課程)
当時の所属:九州大学大学院歯学府歯学専攻