Skip to Main Content

★「動物の行動研究」入門: 5|まとめる

動物の行動を研究する際のキホンを紹介。

目次

はじめに

1|問いを立てる

2|計画を立てる

3|観察・実験する

4|解析する

5|まとめる
 - 論文にまとめる
 - 学会で発表する

おわりに

論文にまとめる

データを解析して仮説に対する答えが得られたら、
最後にそれを論文としてまとめていきます。

 

仕事や卒業研究の一環で動物の行動を研究した場合は、
その成果として論文を書かなければならないでしょう。

そうでない(趣味で行っている)場合でも、やはり論文にまとめることは大切です。
主な理由としては

・ 論文を書く過程で自身の研究をより深く理解できるため
・ 自身の研究内容を発展させた、より面白い研究の糧になるため
・ 観察や実験で迷惑をかけた動物に、同じような疑問で再度迷惑をかけないため

ということが挙げられます。


<さらに詳しく>

科学的探究を通して分かった出来事を文章にまとめる際には、
「IMRaD」と呼ばれる型に従って書くことが多いです。
 

「IMRaD」とは、
 ・Introduction(緒言):どういう背景でどんな問題に取り組んだのか
 ・Materials & Methods(材料と方法):
  どんな生き物を対象にどのような方法で観察・実験をしたか
 ・Results(結果):観察・実験をして何が得られたか
 ・Discussion(考察):観察・実験をして得られたことから何が分かるか
の頭文字をとったものです(aはandのa)

 

この「IMRaD」に従った書き方については以下の文献が参考になります。

学会で発表する

面白いアニメやゲーム、ドラマを知った時に他の人に教えたくなるのと同じで、
観察や実験を通して面白い発見をしたら、人に教えたくなるものです。

そのような場として、様々な学会が年に1回のペースで大会を開いています。

学会では論文になる前の研究成果を発表できるため、他の研究者から様々な意見をもらい、
自身の研究をより発展させる場として活用できます。


<さらに詳しく>

 

 

次のページ:おわりに