Impact Factor (インパクトファクター；IF) とは、Web of Science Core Collection収録の雑誌を対象とした評価指標の一つで、学術雑誌の影響力を示すものです。
IFの数値は、ある雑誌に掲載された論文が、特定の一年間に平均的にどのくらい引用されたのかを示しています。
★注意点★
IFは雑誌の影響力であって、個々の論文の影響力ではありません。
また、2年分の論文の引用回数を元に算出するものなので、引用されるのに時間がかかる分野の場合は、5年Impact Factorを見る必要があるかもしれません。
（例）Natureの2021年のIFを算出する
上記の計算式に則って計算してみますと、Natureの2021年のIFは69.504。
つまり、2019-20年に掲載された論文は、2021年の間に1論文あたり平均で約69回引用されているということです。
↓計算式詳細↓
Web of Science内にある、Journal Citation Reports(JCR)で調べることができます。
調べる方法は2通り。
①Web of Scienceで検索した文献情報から確認
②JCRで雑誌名を検索して調べる
→詳細な調査方法については次のページから解説します！
Q, 最新のIFは？
時々、「今年のIFはどこで分かりますか？」「最新のIFってどれですか？」といった質問を受けます。
この記事を改訂した2023年2月の場合、最新版のIFは2021年のIFになります。
IFの算出方法をご覧になると分かると思うのですが、ある雑誌Aの2021年のIFは、「Aに2019-20年に掲載された論文が2021年中に引用された回数」を、「2019-20年の掲載論文数」で割ることにより求められます。
つまり、2021年のIFは2021年内には算出されません。
ちなみに、毎年6-7月頃にJCRより最新版のIFが算出されます。