こんな時にはこんな本: レポートの書き方

“退屈な文章を読まされることほどの苦痛はない。だがわたしは、この苦痛に日々悩まされている”　大学で語学を教える先生が経験から得た“日本語ができない人は外国語が上達しない”というモットーから、日本語にまで口を出した本。実際の授業内容を再構成したもので、レポートの書き方の本とは少し異なるが、とても読みやすく楽しい文章です。
読むだけで自分が授業に参加しているような気分になれます。

一枚に何文字書いたらよいのか、縦書きと横書きどちらがいいのかなど、非常に細かいところまで教えてくれる、指南書というよりマニュアル。必要な文献の探し方も抜かりなく教えてくれるので、まさにレポートと卒論執筆のための傾向と対策本といえます。レポート課題が出る前に、まず読んでおきたい本です。

この本は2002年に刊行されて以来、何度も増刷（４０刷以上！）を重ねたほどのベストセラーです。論文（レポート）とは何か、どう書けばよいのかということを、「作文ヘタ夫」くんという学生と共に学んでいく構成です。大学での学びとはどういうものかを知る上でも、ぜひ読んでおいてほしい本です。新版では、レポートにおける「禁句集」も加わっていますので、必読です。
上級生も、卒論に取りかかる前に復習として読み返すのもよいでしょう。

東北大学で全学部１年生を対象にレポート作成術の講義を行っている理学部の先生が書かれた本です。文理を問わず「これから」レポートを書く学生のための解説本なので、悪いレポートの例とよいレポートの例を始冒頭で紹介しているなど、とても分かり易いです。この本でレポート作成のコツをつかんだ院生は、同じ先生が書かれた「これから論文を書く若者のために」も読むとよいでしょう。どちらもバイブルと呼ばれるほどの人気本です。

タイトル通り、内容も非常に簡潔で論理的です。１年生向けに書かれた本ですが少々本格的なので、レポートを何本かこなしてから読んだ方がいいかもしれません。練習問題と解答例も豊富なので、更によいレポートを書きたいと思っている上級生にもよい内容です。

大学での「教養」とは何か、なぜ大学では自ら学ばねばならないのかを、やさしく教えてくれる本です。慶應義塾大学の人気講義を本にまとめたもので、研究テーマの決め方、ノートの取り方、プレゼンのやり方などが具体的に解説されています。

大学での勉強の仕方についての、まさに教科書。講義の受け方、ノートの取り方、ネットの使い方からワードやエクセルの使い方まで、詳しく教えてくれます。