作家の池澤夏樹さんの編集による、古典から現代までを網羅する、新しい日本文学全集がでるそうです。
第1巻は2014年の11月から。3年に渡り、全30巻でます。
写真:河出書房新社HPより
以下、河出書房新社HPより 編集者、池澤夏樹さんのことばを抜粋
『はるかな昔、大陸の東・大洋の西に連なる島々に周囲各地から人が渡ってきた。
彼らは混じり合い、やがて日本語という一つの言葉を用いて生活を営むようになった。
この言葉で神々に祈り、互いに考えを述べ、思いを語り、感情を伝えた。
詩が生まれ、物語が紡がれ、文字を得て紙に書かれて残るようになった。
その堆積が日本文学である。
(中略)
しかしこれはお勉強ではない。
権威ある文学の殿堂に参拝するのではなく、友人として恋人として隣人としての過去の人たちに会いに行く。
(中略)
私は誰か? 日本文学はそれを知る素材である。』
特徴は現代作家の新訳で古典を甦らせているところで、古典新訳を収録する約50年ぶりの日本文学全集とのこと。
そのラインナップは興味深く、
古事記 池澤夏樹 訳[新訳]
竹取物語 森見登美彦 訳[新訳]
更級日記 江國香織 訳[新訳]
源氏物語 角田光代 訳[新訳]
説経節 伊藤比呂美 訳[新訳]
曾根崎心中 いとうせいこう 訳[新訳]
菅原伝授手習鑑 三浦しをん 訳[新訳]
義経千本桜 いしいしんじ 訳[新訳]
などなど・・・
刊行スケジュール:河出書房新社HPより
早く図書館にも届いて欲しいですね。発売が待てない、楽しみなニュースでした♡
(後日追記:2020年5月現在、全集の一部が中央図書館に所蔵されています。詳しくはこちらをご覧ください。)