レポート・論文の書き方入門（人文社会系新入生・留学生向け）: レポートの要件・構成・組み立て方

本屋さんのちくま学芸文庫のコーナーに行くと大抵置いてある一冊。この本のテーマは「論理的な文章とはどのようなものなのか」です。少し古い本なのですが、レポート・論文の定義、論文の構成、論文を書く際の手順（テーマ決定、調査、執筆etc）、などがわかりやすく、「論理的な文章」で解説されています。ちょっと硬めの文体なので「読みにくいなー」という人もいるかもしれませんが、論文構成について知りたい方、今よりもっと論理的な文章、論理的なレポート・論文を書きたいという方におすすめです。

この本では論文の要件（どのような事を書いてある文章が論文なのか）や、構成（目次があって序章があって…）などを重視して解説しています。レポート・論文を書く際の基本的な構成順序、構成の各部分では普通どのような事が書いてあるのか、などの解説のあと、「テーマ・問題の設定、本文の組み立て方」が具体的に説明されています。その他、引用・注の付け方やテーマ設定などに必要な、「テキスト批評」の方法なども解説されており、バランスよく論文の書き方を知る事ができる１冊です。（後日追記：2018年に第4版が出版されました。九大図書館では電子ブック版も所蔵しています。）