mg/kg(L) = ppm = 1×10-6
μg/kg(L) = ppb = 1×10-9
ng/kg(L) = ppt = 1×10-12
例えば、海水1L (≒1kg) に溶けているCl-は、約20000ppmですので、20000mg/L(kg)
1000倍するとmg→gになりますので20g/L(kg)となります。
実際は、Cl-はNaClやMgCl2として溶けています。
簡単に海水をつくってみようとすると、1Lの水に35gの塩を溶かすと海水の塩分を再現することができます(厳密には965gの水に35gの塩ですが)。要するに塩分は3.5%くらいということになります。
35gって意外と多いんですよ‼
みなさんが思い描く温泉は「地面からブワッと噴き出る熱いお湯」というイメージでしょうか。
実は温泉の定義というのが法律で定められていて、温泉法第二条によれば、
温泉とは、以下のうち一つ以上が満たされる「地中からゆう出する温水、鉱水及び水蒸気その他のガス(炭化水素を主成分とする天然ガスを除く。)」
とあります。以下のうち一つ以上とは、
・水温が25°C以上
・以下の成分のうち、いずれか1つ以上のものを含む。(含有量は1kg中)
の二点です。成分に関しては細かいことは置いておいて(一応下にドンっと載せときます)、温泉1kg中にある元素が〇〇mg以上溶けてればいいですよ、ということです(例えば、リチウムイオンが1mg以上とか)。
極端な話、井戸水(一応湧いているのが原則なので)の水温が5°CだとしてもCO2が250mg以上溶けていればそれは立派な温泉ということができるわけです‼
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1. 温度(温泉源から採取されるときの温度):25°C以上 | |||
2. 物質(以下に掲げるもののうち、いずれか一つ) | |||
物質名 | 含有量(1kg中) | ||
溶存物質(ガス性のものを除く) | 総量1,000mg以上 | ||
遊離炭酸(CO2)(遊離二酸化炭素) | 250mg以上 | ||
リチウムイオン(Li+) | 1mg以上 | ||
ストロンチウムイオン(Sr2+) | 10mg以上 | ||
バリウムイオン(Ba2+) | 5mg以上 | ||
フェロ又はフェリイオン(Fe2+, Fe3+)(総鉄イオン) | 10mg以上 | ||
第一マンガンイオン(Mn2+)(マンガン(Ⅱ)イオン) | 10mg以上 | ||
水素イオン(H+) | 1mg以上 | ||
臭素イオン(Br-)(臭化物イオン) | 5mg以上 | ||
沃素イオン(I-)(ヨウ化物イオン) | 1mg以上 | ||
フッ素イオン(F-)(フッ化物イオン) | 2mg以上 | ||
ヒドロひ酸イオン(HAsO42-)(ヒ酸水素イオン) | 1.3mg以上 | ||
メタ亜ひ酸(HAsO2) | 1mg以上 | ||
総硫黄(S)[HS- + S2O32- + H2Sに対応するもの] | 1mg以上 | ||
メタホウ酸(HBO2) | 5mg以上 | ||
メタケイ酸(H2SiO3) | 50mg以上 | ||
重炭酸ソーダ(NaHCO3)(炭酸水素ナトリウム) | 340mg以上 | ||
ラドン(Rn) | 20(百億分の1キュリー単位)以上 | ||
ラジウム塩(Raとして) | 1億分の1mg以上 | ||
環境省HP:http://www.env.go.jp/nature/onsen/point/
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