GUNSLINGER GIRL by 相田裕「少女に与えられたのは、大きな銃と小さな幸せ 」
イタリアを舞台とし、幼い少女たちを身体改造し殺人兵器として利用する「社会福祉公社」の、テロリストとの闘いを描いた作品です。
表紙だけみるとただの美少女萌え漫画に見えますが、物語の根底に現代のイタリアが抱える社会問題を絡ませているため非常に濃厚なストーリーとなっています。
フラテッロ(兄妹)と呼ばれるコンビで男性担当官と行動を共にする少女たちの、薬物投与による洗脳で作られた担当官に対する恋愛感情がとても物悲しく、ラストにかけて破滅へと進む彼女たちに涙が止まりませんでした。
個人的にはクラエスのエピソードが一番好きです。