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判例の探し方 〜はじめの一歩〜: 2.紙媒体の資料を探す

判例学習を始めたばかりの九大法学部生の方のためのガイドです!

判例が収録されている資料を探す

九州大学の蔵書を調べるツールは、九大コレクションです。

九大コレクションで調べた『最高裁判所刑事判例集』の所蔵状況はこちらです。

中央図書館にも文系合同図書室にも法科大学院にも所蔵がありました!

どれにしようかな〜。

★所蔵館の配架場所に注意★

九大コレクションで検索しただけで所蔵している場所と所蔵している巻号は表示されるのですが、雑誌の場合は「コメント」に具体的な場所が書いてあることが多いので注意が必要です(特に文系合同図書室の場合は)。

このコメントはタイトルをクリックしてより詳細な情報を表示させないと出てこないので、必ず確認しましょう。

中央図書館はすぐに3Fの法学コーナーにありそうだとわかりますが、文系合同図書室の場合、コメントの情報によると、どうも閲覧室にあって、新着未製本は法学資料コーナーにあることがわかります。

六本松の法科大学院図書室については、法科大学院生と、法学府院生および法学研究院の教員のみと利用となり、あいにく学部生の利用はできません。

法科大学院の資料の利用についてはこちらをご覧ください。

判例集と判例雑誌

こうした図書館等で現物を探して利用することになる判例収録資料には、「判例集」と「判例雑誌」があります。

  • 判例集
判例そのものが収録されているもので、公式判例集として『大審院民事判決録』、『最高裁判所民事判例集』などがあります。また主題別の判例集として『交通事故民事裁判例集』や『労働関係民事裁判例集』などがあります。
  • 判例雑誌

『判例時報』や『判例タイムズ』など判例を速報的に掲載するものや、『ジュリスト』などの実用法律雑誌、『重要判例解説;ジュリスト増刊』など学習者向け雑誌などがあります。

これらの雑誌は、
『大審院民事判決録』→大民録
『最高裁判所民事判例集』→民集
『判例時報』→判時
『判例タイムズ』→判タ
など、略語で表現されることが多いので、代表的なものをまとめてみました。→

☆公式判例集等の略語と所蔵状況

公式判例集(解説書含む)の略語一覧です。

<略称> <文献名>
民集 最高裁判所民事判例集
刑集 最高裁判所刑事判例集
高民 高等裁判所民事判例集
高刑 高等裁判所刑事判例集
下民 下級裁判所民事裁判例集
下刑 下級裁判所刑事裁判例集
民録 大審院民事判決録
刑録 大審院刑事判決録
大民集 大審院民事判例集
大刑集 大審院刑事判例集
判解民 最高裁判所判例解説. 民事篇
判解刑 最高裁判所判例解説. 刑事篇

こうした紙媒体の資料を利用するには、自分が探している巻号を調べ、それがどこに置いてあるか、蔵書検索(九大コレクション)で、きちんと調べて探さなくてはなりません。

略語の部分でリンクがあるものは、クリックすると九大の所蔵状況の詳細画面にジャンプします。

☆主要な判例雑誌の略語と所蔵状況

主要な判例雑誌の略語です。

<略称> <文献名>
判時 判例時報
判評 判例評論
判タ 判例タイムズ
主判解 主要判例解説(=別冊判例タイムズ)
法時 法律時報
リマークス 私法判例リマークス(=法律時報別冊)
ジュリ ジュリスト
重判解 重要判例解説(=ジュリスト増刊)
百選 判例百選(=別冊ジュリスト)
金法 金融法務事情
金判 金融・商事判例
労判 労働判例
判自 判例地方自治

こちらも略語のリンクは所蔵状況画面になっています。

★コラム★雑誌でもあり図書でもあるもの

ちなみに、判例雑誌は、別冊や増刊をさらにシリーズとして出していることも多いです。

例えば『別冊ジュリスト』の『判例百選』というシリーズがあります。

これは例えば、『別冊ジュリスト』230号など通号を持った雑誌でもある一方で、『労働判例百選[第9版]』や『民事訴訟法判例百選[第5版]』などの個別のタイトルを持った図書という面もあります。

こうしたものは、『別冊ジュリスト』の230号として探す人もいるかもしれないし、『労働判例百選』というタイトルで検索する人もいるかもしれない。

図書館では、両方の可能性も考えてどちらでも検索結果が出るようにしていますが。。

実際は、所蔵館によって扱いが異なる場合も多く、『労働判例百選』という個別のタイトルで検索した場合、本当は中央館にもあるのに所蔵していないと判断されてしまうような結果が出ることもあります。またその逆も然り(雑誌名と巻号で探したら文系にはないように思えたのにタイトルで検索したらヒットした等々)。

「雑誌でもあり図書でもある資料」があるいうことを頭に入れておいていただければと思いますが、探している資料があるのかないのかわからない場合は遠慮なく図書館員にお尋ねください。