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【書評】
書物の内容を批評・評価すること。また、その文章。「新刊本を――する」「――欄」
(広辞苑 [第4版] より)
本、読んでますか?
「うーん、なにか読んでみたいけど、これといったのがなあ・・・」
そんな時に便利なのが書評です!
大手新聞社の書評欄なんかは本のチョイスも上手で、よく参考にしています。
あるいは、本屋の新刊本コーナーにあるポップ(POP)。
工夫を凝らしたポップはついつい読んじゃいますよね。
ほかにも、ネット通販サイトのレビューや個人のブログなんかも、本を探すとき参考にする人も多いのでは?
こうした形式の文章も、広い意味での書評と言っていいんじゃないでしょうか。
私たちは、意外と日常的に書評に接しているのです。
その一方で、自分で本を書評してみたことのある人はそこまで多くない、かもしれません。
普段、本を人に紹介する機会があんまりないですもんね。
でも、ブログを書いたり、レビューを載っけたり、あるいはレポート課題で書評させられたり・・・と、
書評を実践したことのある人も結構いるんじゃないでしょうか?
このガイドは、そんな書評に関する情報をまとめたものです。
書評を知り、書評を読み、書評をしてみる。
そして、本とのかかわりをもっと豊かなものにする。
こんな形で皆さんのお役に立てればと思います。
よろしければ最後までお付き合いください。
本ガイドは次のような構成になっております。
順番に読み進めていただいてもいいですし、興味のあるページから読んでいただいても結構です。
はじめに
ガイドの構成
コラム①:書評を扱った文献
書評の歴史
書評ってなんだ?
コラム②:日本と海外の書評事情
書評集を読む
新聞書評を読む
ウェブサイトで書評を読む
コラム③:九大図書館の蔵書紹介
書評をしてみよう
書評課題が出されたら
本と楽しく付き合う
参考文献
ガイドを執筆するにあたって、自分なりに色々と参考になりそうな文献を探してみました。
するとビックリすることに、「書評」というテーマで書かれた文献がほとんど見つからないのです。
新聞や書評家の書評集はたくさん出版されていますし、
書評を含む文章術に関するハウツー本も若干ですがあります。
しかし、「書評」それ自体に関して論じた文献はほぼ皆無のようです。
強いて挙げれば、豊崎由美(2011)『ニッポンの書評』くらいでしょうか。
なぜなのか?
はっきりとした理由はわからないので憶測になりますが、
日本社会では「書評」が文化として十分に根付いていないことに一因があるのではないでしょうか。
伝統的に日本の批評空間は「論壇」や「文壇」を中心に構築されてきましたが、
どうもそこでは「個々の書籍それ自体」に対する批評は二次的な扱いを受けていたような気がします。
(※念のため補足しておくと、海外の文献はそれなりにあるみたいです)