ここまで、実存主義以降の現代思想を概観してきました。
実存主義は「自由」や「責任」、「主体性」を重視する哲学で、学生運動の時代に世界的に流行しました。サルトルの哲学や安部公房の小説には、この実存主義があふれています。
構造主義、とポスト構造主義は、実存主義後に、科学的な「構造」を、言語学や文化人類学、心理学をとおして、見いだしました。
このような思想は、現代文学や、『エヴァ』のようなサブカルチャーにも応用されており、サルトルやデリダは現代文化を理解する上で必須の思想を提示しています。