1936年にペルーで生まれ。十歳の時家族と共に、ベルー北部の小都市ピウラに移るが、荒涼とした砂漠に接することが強烈な印象を残す。両親が和解して、首都のリマに移る。文学と法律を学び、スペインに留学。欧米に滞在し、ジャーナリストや映画関係の仕事に従事。1955年に最初の短編小説を発表。1976年に国際ペンクラブ会長に選出され、ペンクラブの会長として、言論の自由を求める亡命者たちの立場を守り、1979年に日本を訪れる。1990年にペルー大統領選に出馬するが、敗れる。小説のほか、『ガルシア=マルケス―ある神殺しの歴史』など評論や戯曲も数多い。現代ラテンアメリカ文学を代表する最も著名な作家の一人。
(参考文献:『集英社世界文学事典』1238頁 2002年発行)
このコメディ映画 「ラジオタウンで恋をして」(英語でTune in Tomorrow)は1990年に上映され、マリオ・バルガス・リョサの1977年に書かれた小説『フリアとシナリオライター』(英語で”Aunt Julia and the Scriptwriter”)をもとにした映画です。彼の早期の作風が読み取れます。