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知っておきたい検索テクニック: Scopus

Scopusとは?

Scopus(スコーパス)は、エルゼビアが提供する世界最大級の抄録・引用文献データベースです。

Scopusは「幅広く収集」、一方、Web of Scienceは「最も重要で影響力の高いジャーナルを包括的に収集」という方針をベースに、選定基準を定めています。この点が両者の最も大きな違いです。

どんなものが検索できるの?

-全分野(科学・技術・医学・社会科学・人文科学)
-世界7,000社以上の出版社の27,000誌以上のジャーナル
-会議録140,000イベント
-書籍260,000タイトル
など8,700万件以上の文献を収録

1800年代からの抄録・1970年代以降の論文の参考文献も収録

さらに詳しく知りたい場合は、Scopus:収録コンテンツ

検索の規則

1.文字

  • 大文字と小文字は区別なし
  • 名詞の単数形を入力すると、複数形や所有格も検索(例外あり)
  • 米国綴りと英国綴りはいずれかを入力すると両方検索(例外あり)
  • ギリシャ文字も、αかalpha、βかbetaのいずれかを入力すると両方検索

 

2.検索演算子

演算子 入力例 どんな検索?
AND food AND poisoning   foodとpoisoningの両方を含む論文を検索
OR weather OR climate   weatherとclimateのどちらかを含む論文を検索
AND NOT tumor AND NOT malignant   tumorを含むがmalignantは含まない論文を検索
W/n pain W/5 morphine

  2つの語句の間にn語以内。語順は問わない

PRE/n newborn PRE/3 screening   2つの語句の間にn語以内。語順は指定どおり

 

3.ワイルドカード

  • アスタリスク(*)は、0文字以上を置き換え
    • 例: toxi*は、toxin、toxic、toxicity、toxicologyなどを検索
  • クエスチョン(?)は、必ず1文字を置き換え
    • 例: sawt??thは、sawtooth、sawteethを検索

 

4.フレーズ検索

  • 引用符(“)で囲む
    • "heart attack"は、heart attack、heart-attack、heart attacksなどを検索
    • ※単数形と複数形、米国綴りと英国綴りの両方を検索(例外あり)
  • 指定した文字列を厳密に検索するには、中括弧{ }で囲む
    • {heart-attack}は、ハイフン付きのheart-attackだけを検索