★読書会のはじめかた: おわりに

皆さんはダニエル・デフォーの「ロビンソン・クルーソー」を読んだことがあるだろうか？（読んだことのない方は英文学Cuter古川君に聞くといいよ！）ロビンソン・クルーソーは無人島でのサバイバル・冒険小説としても楽しめるが、実はその背後には主人公を「合理的で未来を見通そうとする近代的な人間類型」として描こうとする著者の意図が隠されている。時代が変わるとき、新しい人間類型（人間のタイプ）が生まれる。その人間の姿を大きな歴史の流れの中から掬い上げたのが、ウェーバーやマルクスといった偉大な社会科学の思想家たちである。この本では社会科学とはどんな方法をとる分野なのか、という基礎的なことから始まり、ウェーバー・マルクスという思想家たちの思想まで実にわかりやすくまとめられている。もともとNHK教育番組での講義から書き起こされた本という事もあり、文章も話し言葉で分かりやすい。「ちょっとお勉強」風ゆるふわ読書会（なんじゃそりゃ）にぜひ！