私自身はありがたいことに大学院1年のころから
学会発表をさせてもらえるチャンスをいただきました。
研究内容は「レーザーによる歯科治療」といったところです。
まず国内学会での発表でした。
しかも運良く、(心情的には運悪く)
ポスター賞にノミネートできてしまったため、
初めてのポスター発表がプレゼンありのものとなりました。
(そうでない場合にはポスターの張り出しだけで、質問者がいらっしゃれば、それに対し、お答えするのみのパターン)
座長という先生と数人の審査の先生を前に、
人でごったがえすポスター会場の中で、プレゼンをするという緊張の5分間でした。
人ごみで、声がかき消され、偉い先生たちが、私のほうに耳をあからさまに寄せてくる感じ
雑音で、自分がなにを言ってるのかわからなくなるくらいの緊張。
時間制限との戦い。
いろいろなものに負け、ポスター賞受賞ならず、また、プレゼンも納得のいくものではありませんでした。
その後の質疑応答においても、当時1年生の私は、あまり論文も読んだことなく
過去にどういう実験が行われ、それは常識なのか、それとも今研究され始めたばかりなのか
そんなことさえ分からず、
「それは今後研究をすすめて参ります」という先輩に教えていただいた常套句を並べるしかできませんでした。
審査の先生たちを煙にまいて、謎の世界に残したまま、真っ赤な顔で終了したのを覚えています。
あーおそろしい