陝西省「せんせいしょう、中国語:陕西省、拼音:Shǎnxī Shěng(シャンシーシェン)、英語では山西省と区別するため「Shaanxi」と表記」は、中華人民共和国の省(日本の県に該当します)の一つです。略称は秦、または三秦です。ここは古代中国の長安一帯を含む地域で昔の中国の首都になったこともあります。
陜西省は中国内陸部の奥地にあり、黄河の中流流域に位置します。東部から西部に向かい、南北を結びつける地理的位置に恵まれ、沿海各地に通じる窓口にもなります。
東は連雲港から西はオランダのロッテルダムまでの「新ユーラシアランドブリッジ」は、アジアとヨーロッパにまたがる国際的な大経済動脈で、ここ陜西省の中部を横断しています。山西、河南、湖北、四川、甘粛、寧夏、内蒙古など7つの省・自治区と隣接し、総面積が20万5600平方キロメートルに及ぶ。南北の長さが1000キロメートル余り、東西の幅は約360キロメートルです。
気候として、北部の冬は乾燥し寒く、夏は非常に暑くて、40度に達したこともあります。南部は雨がより多いです。
一部参考:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』https://ja.wikipedia.org/wiki/陝西省
画像: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』https://ja.wikipedia.org/wiki/陝西省(2020年9月11日参照)
陝西省は秦の都・咸陽、前漢・隋・唐の都長安が有った地であり、シルクロードの起点とされることもあります(シルクロード:長安-天山回廊の交易路網)。非常に歴史があるところですよ。唐の時代に、日本の遣唐使でここで勉強していた方も多いみたいです。現在も世界各地からの旅行者が多いです。
一部参考:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』https://ja.wikipedia.org/wiki/陝西省
画像:中国シルクロードのルート・町紹介:西安と河西回廊編 https://www.kaze-travel.co.jp/blog/silkroad_kiji080.html(2020年9月11日参照)
陝西省域内に散在している72の歴代の帝王陵墓は、当時の社会の経済や文化を再現するための証拠となっています。黄帝陵、兵馬 、法門寺、西安碑林、陝西歴史博物館、西安古城壁など「十大観光スポット」は、いずれも「中国の最たるもの」と称されます。秦の始皇帝陵と「世界第八大奇跡」と称される兵馬俑はユネスコによって世界文化遺産リストに登録されています。
引用: 中国データベース > 陝西省 http://www.togenkyo.net/modules/data/1927.html
ここでは、代表的な4つのスポットを紹介します。
1、大唐不夜城
画像:左・携程网 https://m.ctrip.com/webapp/you/gspoi/sight/photos/7/r130441.html?PoiId=10557626&Name=大唐不夜城&coverImageId=undefined&from=https%3A%2F%2Fgs.ctrip.com%2Fhtml5%2Fyou%2Fsight%2Fxian7%2F130441.html%3Fseo%3D1(2020年9月11日参照) 右・筆者
大唐不夜城は、大雁塔と大唐芙蓉園の間に位置し、唐の文化様式をふんだんに取り入れたスポットです。中央には、1,500メートルの長さの中軸景観大道が南北に通っています。これは彫刻の施された歩行者用通路です。その周りは、皇帝、歴史上の人物、英雄伝、伝統的な芸術作品などのテーマ別に9つのグループに分かれており、唐の時代の宗教や芸術、科学技術の素晴らしさを3Dで映し出しています。夜の景色が美しくて唐の時代の素晴らしさを思い出せますよ。
一部参考:携程网 https://gs.ctrip.com/html5/you/sight/xian7/130441.html
2、秦始皇帝陵及び兵馬俑坑
画像:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 https://ja.wikipedia.org/wiki/秦始皇帝陵及び兵馬俑坑(2020年9月11日参照)
秦始皇帝陵及び兵馬俑坑(しんしこうていりょうおよびへいばようこう)は、中国陝西省西安北東30キロメートルの驪山北側(臨潼区)にある、秦始皇帝の陵(墓)とその周辺にある兵馬俑坑のユネスコの世界遺産(文化遺産)としての総称です。
秦の始皇帝は中国史初の皇帝でしたが、その強大な力を利用し大きな陵墓を建てました(人形を作り埋葬したのは二代皇帝胡亥という説もある)。これが秦始皇帝陵です。1974年に地元の住民により発見され、1975年の新華社の報道で世界的な大ニュースとなりました。また兵馬俑坑は、この陵を取り巻くように配置されており、その規模は2万平方キロメートル余におよぶ、きわめて大きなもので、3つの俑坑には戦車が100余台、陶馬が600体、武士俑は成人男性の等身大で8000体近くあり、みな東を向いています。
史記は始皇帝の遺体安置場所近くに「水銀の川や海が作られた」と述べます。この記述は長い間、誇張された伝説と考えられていましたが、1981年に行われた調査によるとこの周囲から水銀の蒸発が確認され、真実である可能性が高くなりました。秦の歴史を表す中国の映画とドラマの中にもよくここが出ます。ですので、ここは中国人にとって非常に有名な観光スポットです。
一部参考:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』https://ja.wikipedia.org/wiki/秦始皇帝陵及び兵馬俑坑
3、大雁塔
画像:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 https://ja.wikipedia.org/wiki/大雁塔
中华人民共和国国务院新闻办公室 http://www.scio.gov.cn/ztk/wh/slxy/31216/Document/1377453/1377453.htm(2020年9月11日参照)
ここは唐の仏教寺院で、大慈恩寺ともいいます。648年、太宗の時、皇太子(後の高宗)が、生母の冥福を祈って都の長安(現在の西安)に創建しました。後に玄奘がインドから帰国し、この寺に迎えられ、そのもたらした仏典、仏像類を収めるために境内に大雁塔を建造しました。後に寺院は荒廃して、現在は大雁塔のみが残っていますが、シルクロードの終着点の文化遺産として世界遺産に登録されています。塔はレンガと木で組み上げられ、現在の高さは64.517メートル。西安の観光名所ともなっています。結構市内の中心地にありますので、歴史が現在社会と共存している気がします。
一部参考:世界史の窓 https://www.y-history.net/appendix/wh0302-057_1.html
4、華山
画像:去哪儿网 https://travel.qunar.com/p-oi715456-huashan(2020年9月11日参照)
華山は最高峰である南峰(2,154m)の他に、北峰(1,614m)、中峰(2,037m)、東峰(2,096m)、西峰(2,082m)の5つから構成されています。
山はほぼ全山が花崗岩で成り立っており、1000メートル以上の落差を有する岩壁が各所に見られ、それをすぐ下から眺められる場所や、すぐ上にある展望ポイントが各所に存在して、独特の景観を見ることができます。
山頂周辺へのアクセス手段には、山麓から登山道を登る方法も当然ありますが、多くの観光客は二本の索道(ロープウェイ、北峰側の三特索道か西峰側の太華索道)を使用して山上まで一気に登る方法が使われます。
このうち太華索道は、2013年に開業した全長4,211mの世界最長クラスのロープウェイです。もちろん元のロープウェイで下山する人もいますが、片方のロープウェイで登って、山上を巡ったあともう一つのロープウェイで下る方法を採用する人も多いです。
でも、臆病な私にとってこの登り方は絶対チャレンジしたくないです笑
一部参考:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』https://ja.wikipedia.org/wiki/華山
1、牛羊肉泡馍(牛肉または羊肉とパンのスープ)
画像:随意窝 https://blog.xuite.net/crowley/541/585351886-Day+1-2++西安+-+回民街之老劉家%EF%BC%8F老米家牛羊肉泡饃(2020年9月11日参照)
まずは碗に置かれたパン「馍(モ)」を千切ることをしなければならないです。この手作業はお店にお任せしても良いですがみんなでワイワイおしゃべりしながら馍を千切るのが楽しい西安ライフです。でも、私にとってこの手作業が結構面倒くさいです笑。特にお腹が空いた時、周りの香りの中で20分もかけてパンを千切ると、とても我慢できませんでした。
でも、普通はできるだけ細かく千切るのがおすすめです。美味しくいただくコツだそうです。
続いては店員に碗を回収してもらい、しばらくして店員が出来上がりを持ってきます。
牛肉、豆腐干(厚揚げ)の細切り、きくらげ、しらたきなどと塩気の効いたシンプルなスープをフライパンで高火力で熱して碗にかけるものです。
泡馍の「泡(パオ)」は「かける、注ぐ」という意味があります。
カップラーメンはお湯を注ぐので「泡面(パオ麺)」、日本のお茶漬けは「茶泡饭(チャーパオファン)」と言います。お茶をご飯に注ぐからですね。かき混ぜるとこんな感じです。
2,肉夾饃(ロウジアモ)
画像:心食谱 https://www.xinshipu.com/zuofa/274717(2020年9月11日参照)
饃(モー)に肉を挟んだ料理です。その形状からハンバーガーと比較され、「中華ハンバーガー」「中国式ハンバーガー」などと呼ばれることもあります。
白吉饃(白い蒸しパン)を焼き、これに臘汁肉(煮込んだ肉)の細切りを挟む料理です(臘汁肉夾饃)。肉夾饃は、そのままでは「肉で饃を挟む」となりますが、これは「肉夾于饃」(「肉夾于饃中」とも、肉が饃に挟まれる)を略したものです。肉は豚肉を用いますが、陝西省に隣接する寧夏回族自治区では、羊肉を用いています(羊肉肉夾饃)。私はこの味が大好きです。福岡の中華料理店でたまに販売されていますが、やっはり現地での味が一番美味しい気がします。
3、涼皮(リャンピ)
画像:豆果美食 https://www.douguo.com/cookbook/782442.html(2020年9月11日参照)
米粉で作られた陝西省の名物料理、涼皮(リャンピ)です。漢字の通りで、身体を涼ませてくれる料理で、夏によく食べられますが、いつ食べても美味しいです。もちもち食感が癖になり、日本人の口にもあうので、中国に行かれたらぜひ食べてみたください。この料理は実は陝西省だけではなく、大西北のどこでも人気です。私も子供の頃からよく食べた大好物です。
一部参考:出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』https://ja.wikipedia.org/wiki/肉夾モー