Skip to Main Content

雪山・砂漠・オアシスに囲まれたところー日本と全然違う私の故郷の観光紹介ー: 甘粛省

このガイドはかつてあまりにも有名なシルクロードが貫いた大西北の歴史文化・観光スポット、美食などの情報を含めながら紹介したいと思います。

基本状況

甘粛省(かんしゅくしょう、中国語:甘肃省、拼音:Gānsù Shěng、英語:Gansu)は、中華人民共和国北西部に位置する省です。省都は蘭州市です。

黄河が省中央部を横断し、省域は西北に向かって長く延びます。これを河西回廊といいます。中国から西域への通路であり、唐代には中国の領域は嘉峪関で尽きるとされました。河西回廊にある張掖市という市が私の故郷ですよ。

一部参考:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』https://ja.wikipedia.org/wiki/甘粛省

画像: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』https://ja.wikipedia.org/wiki/甘粛省 (2020年9月11日参照)

歴史

古くからモンゴル、西域に接する重要な場所であり、漢代には涼州と呼ばれ、北宋に甘州と粛州がありました。西夏王国がこれらを併せて甘粛軍司を設置したのが、甘粛の名の起こりです。元代に甘粛行省が設置され、省級レベルの行政区となりました。清代に甘粛省が成立しました。

蘭州から黄河を渡り、祁連(きれん)山脈に沿ったオアシス・武威、張掖、酒泉へと続く河西回廊。この1000キロメートルの道では中国歴代王朝と遊牧民との攻防が繰り返されてきました。しかし、漢の武帝により河西四郡が置かれ、シルクロードは重要な通商の路となりました。
 
引用:出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』https://ja.wikipedia.org/wiki/西夏

画像:飞猪网 https://www.fliggy.com/content/d-210016201912?ttid=seo.000000576&seoType=origin (2020年9月23日参照)

私の故郷 張掖(ちょうえき)市は昔の西域四郡の1つでした。

34メートルの巨大な涅槃仏が横たわっている大仏寺が有名。このお寺については、マルコポーロも「東方見聞録」の中で触れています。初めてみた時、私はまだ小学生でした。仏堂に入る瞬間、この仏像の大きさにびっくりされ、泣いてしまったこともあります。

         

画像:左・フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)https://zh.wikipedia.org/wiki/张掖大佛寺 右・星球研究所 https://zhuanlan.zhihu.com/p/31882415(2020年9月11日参照)

 

ちなみに、私の故郷は甘粛省張掖市にある祁連(きれん)山の山脚にある小さな町です。毎日このような雪山が見えます。

観光スポット

1、莫高窟(ばっこうくつ)

       

画像:51yuansu.com http://www.51yuansu.com/bg/lvjsfkapot.html (2020年9月23日参照)

莫高窟(ばっこうくつ、拼音: Mògāo kū)は甘粛省敦煌市の近郊にある仏教遺跡です。4世紀から約千年間、元 (王朝)の時代に至るまで彫り続けられました。大小492の石窟に彩色塑像と壁画が保存されており、仏教美術として、世界最大の規模を誇ります。1900年に敦煌文書が発見されたことでも有名です。1961年に中国の全国重点文物保護単位に、1987年にユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されました。雲崗石窟、龍門洞窟とともに中国三大石窟(中国語版)のひとつに数えられます。

1900年に発見されるまで、500年以上も人々の記憶から忘れ去られ、砂漠に眠っていた世界遺産です。敦煌は遥か昔からシルクロードの要所として栄えた砂漠のオアシス都市であり、敦煌より西域の宗教や文化は、すべてここを通って中国へ広がりました。敦煌は中国における仏教布教の拠点であり、莫高窟はさまざまな国の僧侶たちが仏典の研究に励み、布教に尽力しました。現地ガイドさんの解説を聞いて、昔の人がこの誰も住んでいないところでこんなに奇跡の景色を作ることの難しさを感じて、彼らの仏教への熱心を深く感じました。

私は3回もここに行ったことがあります。洞窟を保護するため、毎日10本しか開放されていませんので、毎回違う洞窟を見ることを楽しみにしています。

一部参考: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』https://ja.wikipedia.org/wiki/莫高窟

2、鳴沙山(めいさざん)

    

画像:左・51yuansu.com http://www.51yuansu.com/bsearch/mingshashan.html  右・http://www.51yuansu.com/bg/ejsjfywtpz.html (2020年9月23日参照)

鳴沙山(めいさざん)は中国甘粛省敦煌の有名な観光地・月牙泉のそばにある砂山で、風が吹くと「砂が鳴く」ような音を出すことで知られています。これに倣った鳴沙山という名称の地は他にもあり、また同様な現象は日本など他国でも「鳴き砂」として知られています。遊具に乗って一気に山の頂上から下へ滑ることも面白くてオススメです。

砂が鳴くような音をたてる現象は、物理的には長い年月を経て、砂粒の表面がきわめてよく洗浄され,微粉状の物質が付着していないからであるといわれます。

一部参考:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』https://ja.wikipedia.org/wiki/鳴沙山

3、張掖丹霞地貌

画像:51yuansu.com http://www.51yuansu.com/bg/jlqqnuktbm.html (2020年9月23日参照)

マルコポーロの東方見聞録でも知られるシルクロード河西回廊の町、張掖より約50キロメートルほど離れた場所に、張掖丹霞地貌という赤い堆積岩で形成された美しい縞模様の地層が見られる広大なカルスト地形があります。

中国語で「丹」は赤朱色を意味し「霞」は夕焼けなどで空が紅色に染まる現象、または雲が鮮やかな色に染まる「彩雲」のことを表します。

その名の通り、夕陽を受けて大地が徐々に紅く染まっていく様はまるで異空間にいるかのような美しさです。
多彩な形にうねる地層が大地に見事な赤のグラデーションを生みだし、沈みゆく夕陽が大地に陰影を描きます。その光景は中国のグランドキャニオンとも称されます。

この張掖丹霞地貌、実はごく最近の2002年に発見されたばかりの中国でも知る人ぞ知る絶景ポイント!観光地としての整備が進められ、徐々に観光客が増えているようです。私も高校生のころから、自分の故郷にはこんなに美しい景色があることを初めて知りました。

一部参考:HIS >張掖丹霞地貌 https://www.his-j.com/tyo/zekkei/chouekitanka/

美食

甘粛省でも麺食が主食としてよく食べられています。ラム肉と牛肉が良く食べられるところです。

1、卤凉面(ルーリャンミェン)

画像:知乎网 https://zhuanlan.zhihu.com/p/68802620(2020年9月24日参照)

西北部では「麺食」が主食なので、様々な麺の種類があります。

甘粛省名物「凉面」とは、ゆでおきの麺を使った、冷たい麺料理。「卤」はとろみ汁。インゲン、豆腐、大肉(=豚肉)、漬物野菜の入った、酸味あるとろみ汁をゆでおき麺に絡め、辣椒(ラージャオ、ラー油)を絡めていただきます。酸味と辛味と、焦がしネギの風味が、実に美味しくて、甘粛省を離れてもその美味しさを忘れることができません。 

 

2、蘭州拉麺(らんしゅうラーメン)

  

画像:传城时代  https://legacytimesmedia.com/9594-兰州拉面居然和兰州没半毛钱关系? (2020年9月24日参照)

蘭州拉麺の発祥は、その名の通り甘粛省蘭州市。200年以上の歴史を誇り、牛肉を使った麺であることから、現地では牛肉面(ニュウロウミィェン)と呼ばれています。私は子供の頃からずっと朝ごはんとして食べてきました。

そのスタンダードは一清(クリアなスープ)、二白(大根)、三紅(辣子)、四緑(パクチーと葉ニンニク)、五黄(黄色く艶やかな麺)を備えていること。清真料理(ムスリムの料理)なので、豚肉は使わず、スープは牛骨と牛肉からとっているのも特徴です。

また、最大の魅力ともいえるのは、目の前で作り上げる手打ちの手延べ麺。蘭州拉麺には太さや形の異なる麺が10種類ほどあり、注文時に好みを伝えると、職人が目にも止まらぬ速さで注文通りに仕上げてくれます。

スープは透き通っていて、口に含むとあっさりと上品な感じ。麺は思っていたよりもコシがあり、それでいながらモチッとした歯ごたえがあります。

しかし辣油はけっこうな辛さ。香ばしさがあって、最初は「おいしい~」と感激していたものの、最後の方は辣油の味しかわからないほどに。辛さに弱い方は辣油を控えめにしましょう。

ちなみに、今は日本でも食べられますよ

一部参考:「旅して」https://tabisite.com/hm/shoku/z98/kan/