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雪山・砂漠・オアシスに囲まれたところー日本と全然違う私の故郷の観光紹介ー: 青海省

このガイドはかつてあまりにも有名なシルクロードが貫いた大西北の歴史文化・観光スポット、美食などの情報を含めながら紹介したいと思います。

基本状況

青海省は「青」と略称され、省内には中国最大の内陸塩湖である青海湖があるためこう名づけられました。 
青海省は中国西部地区にある青海・チベット高原の北東部に位置し、新疆 、甘粛、四川、チベットの四省・自治区に隣接しています。青海省は長江、黄河、 瀾滄江の源のあるところ、「三本の河の源」と称されています。総面積は72万平方キロメートルで、全国の各省、自治区の中で4位を占めています。そのうち、草原面積は3160万平方キロメートル、耕地面積は58.99万平方キロメートル、森林面積は25万平方キロメートルであり、そのほかは高い山、湖沼、荒野、砂漠、氷河などです。

画像: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』https://ja.wikipedia.org/wiki/青海省 (2020年9月14日参照)

西青海省の省会(省の政府の所在する都市)です。 

西寧は標高約2300メートルもあります。夏涼しく、冬は零下を下回る日のほうが多いところです。イスラム教を信仰する回族が市内の中心部に住んでいるので、モスクやイスラム食堂が数多くみられます。緑を基調としたモスクや食堂が並ぶ街並みはエキゾチックで、漢族の町とは雰囲気が違います。

一部参考:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』https://ja.wikipedia.org/wiki/青海省

画像:澎湃网  https://www.thepaper.cn/newsDetail_forward_7552851(2020年9月24日参照)

私の故郷から西市までは鉄道でわずか一時間なので、私も数回行ったことがあります。本当に馴染みがある都市です。

歴史

#この段落には歴史用語が多いので、歴史に関心のある方はお読みください。

1724年、雍正のチベット分割の際に清朝がグシハン一族より接収したチベット東部の最北部に「青海」地方が設けられました。その領域は西寧弁事大臣管轄下の青海蒙古四十旗と、チベット系、モンゴル系の諸侯40家からなる青海四十族の所領を合わせた範囲で、青海蒙古四十旗は盟旗制、青海四十族は土司制によって管理されました。

世襲の領主に所領を安堵する盟旗制、土司制度は、辛亥革命によって成立した中華民国、また1928年にこの地に省制度を敷いた南京国民政府の下でも引き続き維持され、廃止されたのは中華人民共和国政府によってです。

中国政府による行政区画としては2014年現在、6自治州、2地級市があります。

一部参考:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』https://ja.wikipedia.org/wiki/青海省

観光スポット

1、青海湖

画像: 51yuansu.com http://www.51yuansu.com/bg/qlrrthafeu.html(2020年9月23日参照)

中国内陸部では屈指の面積を誇る湖です。高原地帯に位置していることもあってか、透明度もあり、真っ青な空も近く、周辺の草原や田園地帯、砂丘や雪山に囲まれてなんとも美しいです。

海に見えるような大きさで、本当に絶景です。

 

2、海西茶卡盐湖(チャカ塩湖)

画像: 51yuansu.com http://www.51yuansu.com/bg/lscqrhidux.html(2020年9月23日参照)

チャカ塩湖は中国の青海省、海西モンゴル族チベット族自治州の烏蘭県にある塩の湖です。省都西寧から300キロメートルほど。海抜3059メートルという高所にあります。極めて塩分濃度が高く、世界最大級の塩埋蔵量をほこるということです。見渡す限り雪のように白い塩と透明な青い水による幻想的な景色が広がります。晴天時には水面が空を鏡のように映し出し、まるで南米のウユニ塩湖のような光景が現れます。

一部参考:死ぬまでに行きたい!世界の絶景 https://zekkei-project.com/spots/731

私はまだ行ったことがありませんが、本当に一回行ってみたいです。

 

そして、以下の図を見てください

    

画像: 左・スタジオジブリhttp://www.ghibli.jp/works/chihiro/#frame 右・凤凰网 https://travel.ifeng.com/c/7ry72JvSNOC (2020年9月23日参照)

どこかで見たような景色だな、と感じる人も多いはず。
スタジオジブリの不朽の名作アニメ映画、
「千と千尋」のクライマックスシーンによく似ていませんか?
アニメの世界に迷い込んだような景色の連続に、思わず感嘆してしまいますよ。

美食

地元の住民が日常生活中に麺食をよく食べており、美食のジャンルは隣にある私の故郷甘粛省に似ていますが、特に有名なのは次の二つです。

青海は草原地帯で、ヤクや水牛、山羊、羊の放牧を生業にしている人達が多く、周辺地域は乳製品が非常に豊富に作られ愛飲されています。

また青海地方で食される肉は、イスラム教の方が多いため宗教上の観点からも牛や羊を食します。

1、青蔵老酸奶(ヨーグルト)

画像:每日头条新闻 https://kknews.cc/zh-my/food/zg43ela.html(2020年9月23日参照)

青海省の青蔵老酸奶は、中国独特の甘ったるいヨーグルトと違って、日本人好みかそれ以上に酸っぱさが際立ちます。

このヨーグルトは青海省の草原に住んでいるヤクのお乳で作っているんですよ。

ヤクは標高が高い場所に生息する毛が長い牛です。ヤクのお乳で作ったヨーグルトは、こってり濃厚で生地も滑らかさに欠けます。食べる時にザラメをたっぷりかけるのが西寧流。ザラメのじゃりじゃり感とクリームのように重いヨーグルトの組み合わせが、素朴で癖になります。全く洗練されていないところが、まさに「草原の味!」という気がします。気が付くと、西寧滞在中、毎日食べたという日本人も少なくありません。

一部参考:エイビーロード https://www.ab-road.net/asia/china/xining/guide/gourmet/09734.html

2、手抓羊肉「手抓(手で掴む)羊肉」

画像:去哪儿网 https://travel.qunar.com/p-ts15572(2020年9月23日参照)

食べた羊肉には骨が交じっており、手で骨を持って肉を食べることができるのが「手抓(手で掴む)羊肉」と呼ばれている理由ではないでしょうか。

肉がしっとり柔らかくジューシーです。脂も多め。でもその脂がおいしいんです。若く新鮮なラム肉は独特の風味こそあれ、イヤな臭いはまったくありません。私の大好物の一つです!