中国は広い国土を持つ分、壮大な自然がそこかしこに点在しますが、
個人的には、その中でも私の故郷である中国西北部の景色は圧巻だと思います。
しかも、日本という海に囲まれた国とも全然違う景色を持っていると思うので、ぜひ紹介したいです。
西北部は陜西省、甘粛省、青海省、寧夏回族自治区、新彊ウイグル自治区の3省2自治区からなります。
その面積は960万平方キロメートルに及ぶ中国の陸地面積のうち、総面積の3分の1に相当しますが、人口は少なく、中国全国の10分の1足らず、中国で最大面積、最少人口の地区です。
画像:历史文化网 http://www.historyzx.com/ctwh/6892.html(2020年9月11日参照)
シルクロードとは、中国、中央アジア、西アジア、ヨーロッパを結ぶ古代の通商路の総称です。諸説ありますが、一般的に東は中国の洛陽を起点とし、西はローマまでの道がシルクロードとされています。その西域にはウイグルと中国の文化が融合した砂漠とオアシスの街から、標高6,000メートル級の山々を抱く天山山脈といった大自然の絶景が広がります。
シルクロードとして最も有名なものが、
1)敦煌を経ていくつかのルートに分かれる陸路「オアシスの道」
2)敦煌から北上してトルファンを経てウルムチを通り、天山山脈の北側をサマルカンドへ抜ける「天山北路」
3)敦煌からトルファンに抜けて天山山脈の南側、タクラマカン砂漠を囲むオアシス都市を辿る、三蔵法師が通ったともされる「天山南路」
の3つがあります。
これらの道沿いには史跡なども数多く残り、はるか古代のシルクロードを感じられます。
私も敦煌へ車で行ったことがあります。砂漠の中に、長い道路が建てられ、人類の奇跡のように見えます。道路に歴史感が溢れていること、とても感動しました。
(一部参考:HIS 絶景「シルクロード」https://www.his-j.com/tyo/zekkei/silkroad/)
大西北とも呼び慣わされるかつてあまりにも有名なシルクロードが貫いた大西北はもはや遥かな遠い土地ではなくなりました。
鉄道と自動車道路が全区を貫通し、大砂漠の奥地にも、奇跡のように自動車道が開通しています。新彊ウイグル自治区のアラ峠における中国とカザフスタン鉄道の連結で、第2のユーラシア大陸橋が生まれ、東方と西方はひとつに結ばれました。さらに西安、蘭州、ウルムチなどの航空中枢基地も加わって、便利な交通網が形成されています。10年前には、私の故郷張掖市から西安市まで鉄道で行くと12時間かかりましたが、今は6時間しかかからないです。
(一部参考: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』https://ja.wikipedia.org/wiki/新疆ウイグル自治区)
画像:搜狐网 https://www.sohu.com/a/244422993_685359(2020年9月23日参照)