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商船ができるまでー船舶海洋工学入門: 1. はじめに

このガイドは、船舶海洋工学入門として、物流を支える商船について説明します。

はじめに

Cute.Guideをご覧の皆さん、こんにちは。理系図書館Cuterの犬塚です。

このガイド「商船ができるまで-船舶工学入門-」では、貨物や旅客を運ぶための船舶である商船について、設計から製造までを追って紹介していきます。

皆さん、船は好きですか? 船、とひとくちに言っても、実はいろんな種類があります。例えばこちら。

(出典:写真AC)

ヨットですね。帆に風を受けて走ります。それからこんな船も。

(出典:写真AC)

これはいわゆるクルーザー。レジャー用のボートやヨットを総称して、プレジャーボートといいます。

では、このガイドのタイトルになっている、「商船」とはどのような船のことなのでしょうか?ブリタニカ国際大百科辞典によると、「商船」とは、「商行為をする目的をもって航海の用に供される船舶。最も典型的なものは旅客または貨物を運送する船 (→貨物船 , 旅客船 ) である」とあります。

貨物船とは、その名の通り貨物を運ぶ船のことです。イメージしやすいものとしては、油タンカーが挙げられるでしょう。油タンカーは、油という貨物を運ぶための船です。

(出典:写真AC)

旅客船というのは、人を運ぶための船です。フェリーなどが挙げられますね。

↑桜島フェリー(出典:写真AC)

フェリーは、旅客と同時に、自動車という貨物も運びますので、旅客船であり貨物船であると言うこともできます。ここからは特に、貨物を運送する船、貨物船について見ていきましょう。