皆さんが普段何気なく使っているモノの形や大きさ、色の多くには意味やそこに至った理由があります。
毎日食事の際に使用する「お箸」の長さを意識したことありますか?
箸の長さは昔から「ひとあた半」だと言われています。
「あた」とは、「あ+た」で「あ:開いた」「た:手」を意味します。
親指と人差し指を直角に開いた三角形の長辺のことで、その人の身長の約1/10の長さです。
「ひと+半」であるので「1+0.5」、つまり「あた」の1.5倍が箸の長さの目安です。
身長170cmの人なら25.5cmの箸が使いやすい箸の長さです。
身長160cmの人なら24cmの箸が使いやすい箸の長さです。
箸だけではなく、茶碗や汁椀も同じように人の手の大きさが形や大きさに関係しています。
茶碗や汁椀の直径は12cm前後、女性用ならそれより少し小さめが持ちやすいサイズです。
普段何気なく使っているモノを「デザイン」という目で注目してみると、意外な発見があるかもしれません。
「どうしてこんな形してるのだろう?」
「なぜこの素材を使っているの?」
皆さんもいつも使っているモノに対して、もう少しだけ向き合ってみてください。
次は、誰もが経験したことがあるであろう「皆のあるある」をデザインの目で解剖してみます。