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九州大学芸術工学部授業での図書展示:芸術環境論: 授業概要

デザイン×図書展示。芸工生が授業で構想・設計した図書展示を紹介します。

はじめに

九州大学芸術工学部未来構想デザインコースは「芸術環境論」という授業を行っています。
受講生はアートやデザインを取り巻く展示環境の理論と歴史を学び、授業の成果発表として、展示を構想・実践します。

2024年度以降、授業の担当教員と九州大学芸術工学図書館が協力し、受講生が図書館の中で図書展示を行っています。
芸術工学図書館は展示場所の提供に加え、当館の特徴や資料検索方法を受講生に講義し、館内展示の準備を支援します。

受講生はグループごとに展示のテーマやコンセプトを設定します。
芸術工学図書館の所蔵資料の中から展示図書を選び、時に装飾やキャプションを自ら制作して、展示環境をデザインします。

このガイドでは、これまでの展示図書を展示年/展示場所別に紹介しています。
一部の展示場所・展示図書には、受講生が書いたキャプションの文章も掲載しています。

デザイン系学生の感性と技術を活かした、世界でここだけの展示です。
会期中はぜひ、このガイドを片手に、芸術工学図書館にお越しください。

担当教員

結城円(芸術工学研究院 未来共生デザイン部門)
増田展大(芸術工学研究院 未来共生デザイン部門)

シラバス抜粋

科目名称:芸術環境論
講義題目:アート/デザインの展示とその実践

キーワード:ミュージアムの歴史、展示デザイン、キュレーション

授業科目の目的:
アートやデザインは個別の作品内容だけではなく、その展示環境によってイメージを大きく変えます。この授業では、実際に特定の文献や関連するオブジェクトを展示するための環境を構想ないし実現することによって、その変化を実際に体得することを目指します。
具体的には、芸術作品の展示空間の成立と変遷を歴史的にたどった文献読解から、図書館を利用した資料調査のもと、特定の文献とそれに関連する展示を構想してもらいます。最終的にそのデザインについて発表する作業をつうじて、美術館や展覧会場が中立的空間ではありえず、展示や作品という概念さえも時代や地域や文化によって異なることを認識できるようになることを目指します。

出典:2025年度授業シラバス(最終アクセス:2025年5月15日)

作成者

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九州大学芸術工学図書館 情報サービス係
連絡先:
九大芸術工学図書館は大橋キャンパスにあり、主に芸術工学部のみなさんをサポートしています。館内にはイベントや作品展示ができるスペースも。