九大図書館にあるおすすめ本紹介します！（2018年）: 【第3回】 キレイな本、旅に出たくなる本

人類はなぜ宇宙を目指すのか。筆者は彼らが「何か」に取り憑かれているからだと言う。本書は、その「何か」に取り憑かれた人々がこれまでどのように宇宙を目指してきたのか、これから宇宙に何を求めていくのかを語る。専門的な内容よりも、「何か」に取り憑かれた人々のドラマに焦点をあてており、難解なイメージの宇宙開発が少し身近に感じられる。
本書を読み終えたとき、あなたも「何か」に取り憑かれているかもしれない。

面積は福岡市の約２倍、人口1人当たりのGDPは日本の1.5倍。米朝首脳会談の舞台にもなり、今やアジアを代表する国となったシンガポール。資源も国土もない中、いかに今日の繁栄を築いたのか。その歴史を記した一冊。カジノやリゾート地が観光客を惹きつける一方、その政治体制はときに「明るい北朝鮮」と呼ばれる。そんな様々な顔を持つ国の正体を本書で知ったならば、きっとシンガポールに足を踏み入れたくなるのではないだろうか。

本書は３部で構成されている。第１部は役立つ英語表現集、第２部はオーストラリアの文化と習慣、第３部はオーストラリアの英語を紹介している。どれも旅をする上で有益な情報を紹介しているが、白眉は第２部。オーストラリアの食べ物や交通事情、どんな動物がいるかなど、読めば読むほどオーストラリアを旅行しているような気分にさせてくれる。忙しくて海外旅行など行けない、という人も本書で手軽に旅行気分を味わってはいかが？

この本は、「東京新聞」と「中日新聞」に寄せられた英語に関する質問に答えたものをまとめたものです。オタクの英訳や「ちょっと」をどう言うかといった英会話から、「アメリカ人はなぜよくしゃべるのか」とか「近所づきあいのマナー」などの英語圏の文化も知れて、一挙両得な内容です。

NHKの連続テレビ小説『マッサン』が放送されて以降、ウイスキーブームが到来している。では、日本にはどんな種類のウイスキーがあって、どこで、どのような工程で作られているのかご存知だろうか。
本書では、ジャパニーズウイスキーを紹介し、ウイスキー醸造家と脳科学者がウイスキーの奥深さを議論している。パラパラと本をめくり、美しいウイスキーと蒸留所の写真を見るだけでも、実際に蒸留所に行ってみたくなること間違いなし。

何気なく通り過ぎていた県境。今までは気付けなかった、日本人が好きな旅の楽しみが県境には詰まっていることを教えてくれる唯一無二の一冊です。実は、福岡周辺にも複数の珍県境がありました。福岡と熊本の県境には県境ラーメンなるラーメン店があり、博多ラーメンと熊本ラーメンの中間の味だそうです。味まで県境。この本を頼りに珍県境の旅はいかがですか？

ワールドカップも後半戦、32の出場国を見て興味が出てきた国もあるのでは？（私はセネガルです）
世界から集めたさまざまなジョーク集、納得したり意外だったり。旅する時間がない方は、この本で世界を知りましょう。

細胞、神経、ウイルス、医薬品の結晶。
とにかく美しい。必見です。

普段何気なく見ているものも、拡大してみたり、時間を止めてみると全く違う景色がそこに広がっている。そんな写真を集めたのが本書である。
テーマを一言で表すならば「自然の美しさ」。
蛇口から流れる水滴、冷蔵庫についた霜、葉っぱの葉脈。どれもありふれた光景だが、本書はそれらの本当の美しさを綺麗な写真を通して教えてくれる。他にもたくさん美しい写真が掲載されているので、パラパラと眺めてみて欲しい。

理科の実験でビーカーやフラスコなどを使ったことがある人ならばきっと懐かしい気持ちになれる一冊だろう。実験室にあったあの様々な器具がそれぞれ個性を持ったキャラクターとして漫画で描かれる。ただし、ただの漫画ではない。漫画を通してそれぞれの実験器具の特徴や使いどころが的確に描かれている。「へーあの形はそんな意味があったのかー」。そんな感想を抱きながら楽しく実験器具について学べる一冊。

イラストがかわいくて、見ているだけでなごみます(´∀｀）
学会や旅行で行くことの多い関西地方。この本ではおませな幼稚園児”さーちゃん”やらシュールなつぶやき全開の”たぬ吉くん”やらのおもしろキャラで、関西弁をおちゃめに紹介してくれます。全国区となった関西弁もあれば関西以外ではあまり聞かない言葉もあり、ご出身の方も「これって方言だったのか・・・」と楽しめると思います。
巻末には【あんじょう（うまく）】☆「告白かぁ、あんじょうやりや！」
【べんきょう（値下げ）】☆「しょうがない、べんきょうさせてもらいますわ～」など例文つき索引もあり、とても便利。
関西のディープな魅力がそこはかとなく伝わってくる一冊。新幹線など関西への行きしなに是非。

クローゼットの中は、その人そのものを表すと言います。しまわれている服の色や種類には、その人の好みやセンスが顕れるし、整頓されているかどうかで、その人の性格も見えたりします。見た目で勝手に判断されることも多い時代だからこそ、クローゼットの中は、自分にマッチした色とセンスの服で揃えたいものですね。カラーコンサルタントの著者が贈る本書で、自分をより魅力的にしてくれるコーディネートを見つけましょう。

おしゃれな雑貨や、おしゃれな文房具が大好きな人は、きっと本書に終始興奮しっぱなしでしょう。日本で見る、おしゃれなたたずまいのショップのお手本のようなお店が、毎ページに詰め込まれています。ロンドンは福岡からちょっと遠いので、ウィンドウショッピングは本書で済ませちゃいましょう。どうしても行きたくなったら、もうすぐ来たる夏休みを利用して現地へどうぞ。

こんなにも美しい色と模様のカエルがいることを知らないのは勿体無い。綺麗なカエルの写真が満載で、つい心を奪われ時間を忘れて見入ってしまうでしょう。目や口の形、仕草から、カエルの感情が伝わってくるようで、どこか人との親近感を覚えます。いろんなカエルが紹介されていますが、やはり日本人ならニホンアマガエルが一番親近感があって、癒やされるのではないでしょうか。小さな緑の妖精、ニホンアマガエルのかわいい姿に癒やされること間違いなしです。

国が違えば、文化も大きく変わります。ですが、どんな文化の国であっても、生活する人はいて、人がいるから住む家があって、家々があるからその隙間には「路地」があります。そして、その路地にはやはり、その国の文化が、路面や軒並みの色や形に凝縮されています。本書は、世界中の、特色ある「路地」を集めたフォトブックです。幻想的でどこか非現実的で、それでも確かに在る路地は、あなたを大きな旅に招くかもしれません。

教会の中の空気はなんだか神聖で芸術的で、無宗教と言われる日本人でも圧倒されます。教会といえば、何世紀も前に建立された荘厳な建築であるイメージですが、そんなイメージを覆す新しい建築の教会があることを知ることができます。今も昔も教会は美しく、ゆえに神聖な場所であり続けたのだろうと思いを馳せます。世界の美しい教会に心を癒してもらうのはいかがでしょうか。

こんなところに図書館が？
待ち時間が楽しくなりそうなオランダの空港の中の図書館や、象が本を運ぶラオスの移動図書館、コロンビアにあるバス停のようにたくさんあるミニ図書館、ノルウェーの船の中にある水上図書館など、世界にはいろんなかたちの図書館があります。
ある程度の数の”本”と不特定多数の”読む人/読みたい人”がいれば、どんなところにも図書館が成立するんだなぁと人間の読書欲や創意工夫の精神にわくわくします。
(九大病院内にも「愛の図書室」がありますね♪)