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TikZを使ってみよう!: 基本的な使い方

TeX用の描画パッケージであるTikZを使うことできれいな図をTeXで書くことができます。このガイドでは簡単にTikZについて実例を交えて解説します。

基本的な使い方

まずプリアンブルに

¥usepackage{tikz}

と入力します。図を入れたい場所に次のように入力しましょう。

¥begin{tikzpicture}
(ここにコマンドを入力する);
¥end{tikzpicture}

直線を引いたり、曲線を引いたり

ある点①からある点②へ線分を引くには次のように入力します。

¥draw[オプション] (①の座標)--(②の座標);  ←オプションについては次節参照のこと

座標は、

直交座標 : (x, y)

極座標     : (θ; r)    ← 直交座標でいうと(rcosθ, rsinθ)

の両方が使えます。

(単位について)

(10pt,20cm)とかけば、x軸方向に10pt、y軸方向に20cm、

(10,20)とかけばx軸方向に10cmy軸方向に20cmなどとなります。←単位を書かなければcmとなります。

例として次のような図を書いてみましょう。

¥draw[thick, rounded corners=10pt]
(0,0)--(0,3)--(2,3)--(2,0)-- cycle;

ここで、cycleを使うことで、始点と終点を滑らかにつなぐことができるのです。

cycleを使わず曲線を閉じた場合は

¥draw[thick, rounded corners=10pt]
(0,0)--(0,3)--(2,3)--(2,0)-- (0,0);

となって滑らかでなくなります。

円や楕円

¥draw (中心の点の座標) circle (半径);

¥draw (中心の点の座標) ellipse (x軸方向の半径 and y軸方向の半径); ←半径を入力するときandで結ぶことに注意する

例.

¥begin{tikzpicture}
¥draw[step=0.5,very thin, gray] (-1.4,-1.4) grid (1.4,1.4);
¥draw(0,0) circle (1cm);
¥draw[->] (-1.5,0) -- (1.5, 0);
¥draw[->] (0,-1.5)-- (0,1.5);
¥end{tikzpicture}

例.

¥begin{tikzpicture}
¥draw[step=0.5,very thin, gray] (-1.4,-1.4) grid (1.4,1.4);
¥draw(0,0) circle (1.2cm and 0.5cm);
¥draw[->] (-1.5,0) -- (1.5, 0);
¥draw[->] (0,-1.5)-- (0,1.5);
¥end{tikzpicture}

これらはarcを使って書くこともできる。

¥draw(ある点の座標) arc (A:B:半径C);

ここで、このコマンドはある点の座標を通る半径Cの円のA度からB度までの円弧を引くという操作を意味する。例えば、先ほどの円や楕円は

¥draw (0:1) arc (0:360:1cm);

¥draw (0:1.2) arc (0:360: 1.2cm and 0.5cm);

となります。もちろん、次のように円弧を書くことができます。

¥begin{tikzpicture}
¥draw[step=0.5,very thin, gray] (-1.4,-1.4) grid (1.4,1.4);
¥draw (70:1) arc (70:310:1cm);
¥draw[->] (-1.5,0) -- (1.5, 0);
¥draw[->] (0,-1.5)-- (0,1.5);
¥end{tikzpicture}

長方形を書いたり

長方形を書くにはrectangleを使います.

rectangleは二つの向かい合う角の座標を指定することにより決定されます。

¥draw (左下の角の座標) rectangle (右上の角の座標);

例.

¥draw (0,0) rectangle (2,3);

格子を書くにはgridを使います。

¥draw[step=格子の間隔] (左下の角の座標) grid (右上の角の座標);

例.

¥draw[step=0.5cm,gray,very thin](-2.6,-2.6) grid (2.6,2.6);