今まで何度か検査を受けて,その結果も説明されてきたけど,検査はどんな風に行われているのか知る事ができて良かった!
今度から検診の結果も興味を持って見られそうだ!
太郎さんは結果に納得し,家路につきました.
お大事に!!!
ここまでご覧頂き,ありがとうございました.
みなさんがこのガイドを見て,実際に病院で行われている検査を少しでもイメージしていただければ幸いです.
大学で学ぶことは機器の都合などもあり,実際に現場で行われている事よりも古典的なものになりがちです(もちろん,このガイドに登場した機器の基本的原理は古典的なものと同じなので,これを学ぶ事はものすごく大切ではあると思うのですが・・・).
病院実習で初めて機器を用いた検査を体験することになりますが,十分な時間を確保する事は難しいため,実際に使われている技術に十分触れる事ができるのは入職してからになります.
いろいろ習ったけど,就職してから実際に自分はどんなことをするのか?
という疑問を残したままにするよりも,少しでも情報があるほうが大学の講義に興味を持てるだろうし,進路決定に役立てる事もできるのではないかと思います.
今回のガイドでは私が知っているものを中心にまとめたので,使用している機器の原理が施設によって違ったり,場合によっては機器ではなく人の手で行っている検査もたくさんあるだろうと思われます.
また,生理機能検査に関しては経験がほとんどないので,うまく説明できる自信が無く,省かせていただきました.
そのあたりの偏りはお赦し下さい.
検査は自動化が進み,人の手を要するものはどんどんなくなっていますが,機械には考える事ができません.
何か予想できない現象に出会った時,これらの機器の特性,原理を参考に原因を特定できるのは病院にみなさんしかいません.
そのようなときに慌てることなく,臨床に原因あるいは対処法を説明できる人材になって欲しい,という思いもあり,今回のガイドにはたくさんの機器の原理を記載しました.
ただ自動的に数字を報告するよりも,何がどうなってこの数字が出ているんだろう?と考えながら仕事をする方がきっと楽しいと思います.
病院には本当に様々な患者さんが来られ,教科書に載っていないような現象がたくさん起こります.
これらに興味を持ち,考えながら仕事をすることが一人前になる近道だと思います☆