前のページで様々な読書会の種類を見てきました。
このガイドで扱うのはそのうち「ゆるふわ読書会」です。
「ゆるふわ読書会」の特徴は先にも述べたように以下の2点です。
①比較的短い(小説で言うと中編・短編くらい?)を課題本として扱う
②課題本の主題(テーマ)が難解過ぎない
「ゆるふわ読書会」には基本的に専門家はおりません。したがって、開催するときは参加者のレベルをよく考えて、無理のない長さ・テーマの課題本を選ぶ必要があります。かといって内容の浅い本を選ぶべきであるといっているのではありません。読書会で参加者が多種多様な意見・感想を述べるためには、短いながらも読み込むことのできる深さを持つ作品を選ぶ必要があるのです…。
これってとても難しいことですよね。
課題本選びに正解はないのですが、一つ私がおすすめの方法として挙げるのは、課題本を選ぶときに中学校・高校の「国語の教科書」に載っていた作品を考えてみることです。「国語の教科書」には限られた時間の中で生徒が様々なことを学べるような工夫が凝らされています。載っている小説を思い浮かべてみても、芥川龍之介「羅生門」、ヘルマン・ヘッセ「少年の日の思い出」、魯迅「故郷」、夏目漱石「夢十夜」など、簡潔かつ良作ぞろいで、課題本の選定に大変参考となるはずです。
当然のことながら一人では読書会になりません。
読書会の課題本が決まったら告知をしましょう。
友人や同僚と読書会を実施するのであれば口頭・メール・LINEでもよいのですが、不特定多数の方々と読書会をしたい!というときはSNSやポスターによる告知が便利です。
先にもお見せしましたが、Cuter読書会では以下のようなポスターを作製しました。
ポスターの内容はまず日時・場所・必要であれば主催者の連絡先を載せましょう。それからこの読書会の趣旨(どんな感じの読書会にしたいのか、とか)を説明し、読み解くポイントやあらすじなどを載せると参加者としては参加しやすい雰囲気のポスターになるかと思います。
↑のポスターはPower Pointで作成しております。Googleで検索してみれば作り方はいろいろ出てくると思いますが、A0などでポスターを作成するときには「文字の大きさ」に注意する必要があります。どのくらいのフォントサイズ・配色にすれば見えやすいか、というところは試行錯誤しないといけない部分なので、何度か失敗しながら勉強してください。(大体A0サイズだと、12ptくらいの大きさにすれば全体的に見えやすくなります)
ポスターを張るときには張る場所を管理している方に必ず許可をもらいましょう!