九州大学の蔵書を調べるツールは、九大コレクションです。
九大コレクションで調べた『最高裁判所刑事判例集』の所蔵状況はこちらです。
中央図書館と法科大学院にも所蔵されていることがわかります。
では中央図書館ではこの雑誌はどこに配架されているのでしょうか。
行けばわかるかもと思ってはいけないです。
同じタイトルで巻号が展開して刊行される逐次刊行物(=雑誌)というのは、雑誌の種類によって配架場所が異なったり、また同じタイトルでも新しいものは新着雑誌コーナー、古いものはバックナンバーコーナーにあるなど、タイトルや巻号によって配架場所が異なります。
そのため求めている巻号がその図書館のどこに配架されているかということまで九大コレクションで確認しなければ、たどり着くことは難しいので、必ず確認しましょう。
★各巻号の配架場所を確認する★
各巻号の配架場所を調べるには、検索結果に表示されている巻号をさらにクリックします。→結果はこちら
巻号の部分をクリックすると、下の方に各巻号の一覧が現れます。
その所蔵場所のところを見てみると、中央図 3A [法学資料] とあります。
これは中央図書館3階3Aエリアにある法学資料コーナーのことです。
『最高裁判所刑事判例集』は最新号も含めてほとんどが法学資料コーナーにあるようですが、法学資料コーナーのものは一人の人に占有されないよう、貸出期間は一日のみとなっています。
もし長めに利用したい場合は重複している巻号が自動書庫に入っているかもしれないので、よく見てみてください。
自動書庫にある分は通常通り2週間借りることができます。
<法科大学院図書室の資料について>
法科大学院図書室(六本松)にも判例関係の雑誌が揃っておりますが、法科大学院図書室は法科大学院生と法学府院生および法学研究院の教員のみと利用となり、あいにく学部生が資料を利用することはできませんので、ご了承下さい。
法科大学院の資料の利用についてはこちらをご覧ください。
こうした図書館等で現物を探して利用することになる判例収録資料には、「判例集」と「判例雑誌」があります。
『判例時報』や『判例タイムズ』など判例を速報的に掲載するものや、『ジュリスト』などの実用法律雑誌、『重要判例解説;ジュリスト増刊』など学習者向け雑誌などがあります。
公式判例集(解説書含む)の略語一覧です。
<略称> | <文献名> |
民集 | 最高裁判所民事判例集 |
刑集 | 最高裁判所刑事判例集 |
高民 | 高等裁判所民事判例集 |
高刑 | 高等裁判所刑事判例集 |
下民 | 下級裁判所民事裁判例集 |
下刑 | 下級裁判所刑事裁判例集 |
民録 | 大審院民事判決録 |
刑録 | 大審院刑事判決録 |
大民集 | 大審院民事判例集 |
大刑集 | 大審院刑事判例集 |
判解民 | 最高裁判所判例解説. 民事篇 |
判解刑 | 最高裁判所判例解説. 刑事篇 |
こうした紙媒体の資料を利用するには、自分が探している巻号を調べ、それがどこに置いてあるか、蔵書検索(九大コレクション)で、きちんと調べて探さなくてはなりません。
略語の部分でリンクがあるものは、クリックすると九大の所蔵状況の詳細画面にジャンプします。
★このボックスは編集中です★
ちなみに、判例雑誌は、別冊や増刊をさらにシリーズとして出していることも多いです。
例えば『別冊ジュリスト』の『判例百選』というシリーズがあります。
これは例えば、『別冊ジュリスト』230号など通号を持った雑誌でもある一方で、『労働判例百選[第9版]』や『民事訴訟法判例百選[第5版]』などの個別のタイトルを持った図書という面もあります。
こうしたものは『労働判例百選』というタイトルで検索する人の方が多いかもしれませんが、『別冊ジュリスト』の230号という情報をもとに検索する人もいるかもしれない。
図書館ではどちらで検索しても正確な所蔵状況がわかるようにしておりますが。。ちょっとわかりにいかもしれません。
●図書としての『労働判例百選[第9版]』・・・所蔵詳細画面はこちら。
中央図書館自動書庫と中央図書館法学資料コーナー、法科大学院図書室にあります。
●雑誌としての『労働判例百選[第9版]』(=『別冊ジュリスト』230号)・・・包括所蔵画面はこちら。
コメントに『労働判例百選[第9版]』であることが書いてあります。
「雑誌でもあり図書でもある資料」があるということを頭に入れておいていただければと思いますが、探している資料があるのかないのかわからない場合は遠慮なく図書館員にお尋ねください。