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動物実験の基礎(マウス): マウスの飼育

動物をいたわりましょう

マウスを飼う

実験用マウスを飼育できる施設は、承認を受け、管理されている施設に限られます。

 

実験結果の再現性を高めるためにも、動物倫理の観点からも、安定した一定の環境下で飼育することが必要です

日本クレアさんの飼育環境を見てみましょう(http://www.clea-japan.com/animalpege/a_1/h_03.html)。

 室温:20~26℃

 湿度:40~60%

 空気フィルター:HEPA

 換気回数:10~15回/hour

 風速:15~20cm/sec

 気圧:外部に対して陽圧 5~8mmH2O

 照度:200lux/FL+800mm

 暗明サイクル:12時間

こんなに厳密に制御されなければならないんですね。

ですので、実験室の片隅で飼育するなんてことは出来ません。

材料

マウスを飼育するためには、飼育ケージ、給水瓶、飼料、床敷、ケージを収めるラックなどが必要です。

 

飼育ケージ

平底型のもので、透明なものが一般的かと思います。

アルミでできた透明でないものもあります。

蓋は、金属の網目状で出来ており、餌と給水瓶を入れる場所がついてます。

  

給水瓶

プラスチック製の容器に、ステンレス製で漏水を抑えるために管腔に金属球が入ったノズルを差し込んだものを用います。

 

飼料

飼料は固形のもので、実験に応じて様々な飼料が用いられています。

 

床敷

おがくずの様なもので、チップと呼ばれます(よね?)。チップが荒いものや細かいものがあります。

 

作業

普段着のまま、マウスを扱うことはできません。

飼育エリアに立ち入る際には、専用の作業着、マスク、手袋、帽子(手術の際にかぶる様なもの)、シューズカバーを着用し、作業者の体についている埃を飼育室内に撒き散らさない様に、また、マウスから飛散する埃を自身に付けない様にしなければならないのです。

マウスの体や飼育ケージから飛散した塵には、マウス由来のタンパクなどが含まれておりアレルギー反応を引き起こします。マウスを日常的に使用している研究者の1~3割が過敏症になっているとの報告があります。

実際、私も、マウス室に入ると鼻がムズムズしてしまいます。昔、マウスに噛まれて血だらけになったこともありますので、次回噛まれてしまったらアナフィラキシーショックを起こすかもしれません。恐ろしい。

 

アナフィラキシーについてはこちら(アナフィラキシーってなあに?

もし、調子悪いな~ 症状が出てきている気がするな~ と感じたら、飼育室に緊急連絡先などが書かれているはずですので即助けを求める。また、他に実験者が居れば助けてもらうことが重要です。

実験動物アレルギー アンケートー調査結果の報告」がネットにアップされていました(平成21年9月17日)。

「飼育室に入る、あるいは排泄物に触れるといった場合には、鼻炎、皮膚炎、結膜炎様の症状は出たものの、生命に関わるアナフィラキシー、喘息といった症状は出ませんでした。アナフィラキシーは、全身的な暴露という点で、咬傷や針刺し事故等の血管を介してのアレルゲンの侵入によることが多いと思われますが、それ以外の症状、すなわち喘息、鼻炎、皮膚炎、結膜炎様の症状は毛垢等の吸入が原因と考えられ、これら毛垢等の吸入防止が動物アレルギーの防止という観点からは重要であると結論づけられました。また、施設や飼育室へ入ること、あるいは排泄物に触れることでは、アレルゲンによる暴露が少ないためか、喘息といった重い症状は報告されませんでした。」

と報告されています。

濃厚に接触した場合に、生命に関わる症状、重篤な喘息様症状がでるようです。

アレルギーの気があるなと思っているかたも、そうでない方も、万が一に備えて対処法を知っておくべきかと思います。

アナフィラキシーへの対処

症状が出ている人は、急に動かしたりせず、安静な体位をとるようにし、仰向けで寝かせ足を高くして楽な姿勢にします。嘔吐がある場合は、顔を横に向け吐しゃ物が喉に詰まらないようにします。

いったん症状が治まっても、再び症状が現れる場合がありますので、暫くの間は状態を見守り、

直ちに最寄りの医療機関を受診し、適切な処置・治療を受けるようにします。

 

軽い皮膚や粘膜症状 … 抗ヒスタミン剤、など

呼吸器症状 … 気管支拡張薬、副腎皮質ステロイド薬、など

ショック症状(ぐったり、意識障害、失禁など)、喉の強い症状、呼吸器系の強い症状 ... アドレナリン自己注射薬

 

アドレナリン自己注射薬はショック症状を一時的に緩和するための補助治療剤ですので、応急処置後早く病院を受診しなければなりません。(アナフィラキシーが起こったら