みんなで語る教育の在り方
多くの人が学校で学んだ経験があることからもわかるように「教育」は私たちにとって身近な存在であり、親しみやすいものです。そのため「教育」の在り方については、それぞれの形があり、これといった正しさはないように思われますし、規範として定めることが難しいもののようにも思われます。
しかし、それがひとたび公の場(国会、議会、教育委員会、職員室、教室…etc.)での議論になると、教育には一定の「答え」が求められます。
堂々巡りの居酒屋談義に陥ってしまいがちといわれる教育の「べき論」に対して、ここでは教育学という学問がこれまでどのような形で「教育」とむきあってきたのか(むきあっているのか)、その入り口を少し覗いていただきたいと思います。
本ガイドの目的は、自身の経験則から離れ、学問的な視点から教育について考えるための視点をできるだけ優しく紹介すること、つまり読者のみなさんに教育学を「かじって」もらうことにあります。
1. はじめに
2. 教育学の誕生と発展
3. 学校という仕組みは教育学においてどのように評価されているのか
4. 教育学における「学校」の検討
5. おわりに