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理系の国家公務員: 国家公務員試験とは

3年間の公務員試験体験談をここにまとめます。

公務員の種類

 「公務員」には様々な種類があります。下の図は人数と種類を示しています。

 (国家公務員採用試験NAVI  http://www.jinji.go.jp/saiyo/syokai/syokai.html 最終アクセス日:2018年8月24日)  ※画像をクリックするとページに移動します。


 小中学校の先生や警察官、市役所職員など、私たちの生活の中で直接関わることが多いのが地方公務員、文部科学省や金融庁など間接的に関わることが多いのが国家公務員です。〇〇省、〇〇庁という名前の機関で働いている人が国家公務員だと覚えてください。

 このガイドでは私の経験を元に進めていくので、理系の国家公務員について詳しく説明していきます。私自身、理系国家公務員についての情報が少なく苦労した経験がありますので、国家公務員を目指すあなたの一助になれば幸いです。

公務員について広く知りたい人へ

公務員の最新の情報が知りたい人へ

私の場合

 実は国家公務員試験は、最終合格すると3年間名簿登録が有効になります。国家公務員試験に最終合格すると「あなたは国家公務員になってもいいですよ」という資格を得るわけです。その後の官庁訪問と呼ばれる各省庁との個別の面接によって、晴れて採用ということになります。ですので一回最終合格しておくと、3年後は筆記試験なしで官庁訪問をするだけで採用されることになります。

 

 私は公務員になるというモチベーションを保つために4年生の時から毎年、国家公務員試験を受験しました。成績を振り返ってみると、徐々に点数が伸びていました。大学院に進学予定で公務員を考えている人は、自分の苦手分野がわかり、緊張もしなくなりますので、ぜひ今のうちから受験を考えてみてはいかがでしょうか。

国家公務員試験の種類

 公務員になるには試験を受けなければいけません。筆記試験と面接試験です。筆記試験には小論文なども含まれていて、得点割合が大きく、筆記試験を合格しないと面接試験へ進むことができません。なぜこれほど筆記試験が重要視されるかというと、大きく2つ理由が考えられます。①公平・公正に採用するため、②公務員の仕事は多岐にわたるために幅広い知識を求められているためです。この試験を突破することで晴れて公務員になることができます。

 ここで国家公務員試験の種類を見ていきます。人事院という機関が実施しています。

(国家公務員試験採用情報NAVI  http://www.jinji.go.jp/saiyo/syokai/syokai.html 最終アクセス日:2018年8月30日) 


総合職試験 

 いわゆるキャリア官僚と呼ばれる職種です。勤務地はほとんど東京の霞ヶ関です。政策立案や国会答弁用の回答作成などをするようです。海外の機関で勤務したり、他の官公庁へ出向したりすることも多いそうです。

 総合職のみ、学歴によっても試験区分が異なります。院卒者試験と、大卒程度試験です。試験区分は学歴ごとにそれぞれ、自分の専攻に合った区分を選ぶことができます。理系区分は院卒者でも大卒者でも区分は同じです。※文系区分 理系区分

 ○院卒者: 法務 行政 人間科学  

     工学 数理科学・物理・地球科学 化学・生物・薬学 農業科学・水産 農業農村工学 森林・自然環境

 ○大卒程度: 教養 政治・国際 法律 経済 人間科学 

     工学  数理科学・物理・地球科学  化学・生物・薬学  農業科学・水産  農業農村工学  森林・自然環境

一般職試験

 地方での勤務も多く、現場で仕事をするような職種です。会社で例えると、総合職は本社、一般職は支社で勤務するというイメージです。各都道府県に支局がある官庁もあれば、地方ごとに支局がある官庁があります。

 一般職試験は大卒の区分しかありません。試験の区分は総合職とは少し異なります。

 行政北海道地域 行政東北地域 行政関東甲信越地域 行政東海北陸地域 行政近畿地域 行政中国地域 行政四国地域 行政九州地域 行政沖縄地域

 電気・電子・情報 機械 土木 建築 物理 化学 農学 農学農村工学 林学

専門職試験

 特別な資格や知識を必要とする職種です。採用人数が少ないものもあり、独自の試験内容を行う機関もあります。受験できる区分はそれぞれ異なるため、確認が必要です。

 皇宮護衛官 法務省専門職員 財務専門官 国税専門官 食品衛生監視員 労働基準監督官 航空管制官


 上記の試験は全て日程が異なるため、併願が可能です。受験料は必要ないので、試験慣れをするためにも多くの人が併願しています。ちなみに私は地球惑星科学科の中でも物理をよく使う研究室にいるため、

総合職…数理科学・物理・地球科学

一般職…物理

専門職…航空管制官(日程の都合上、試験は受けませんでした)

という区分で受験しました。受験区分を決める際には、自分の得意科目であることはもちろん、行きたい省庁がその年にどの区分の採用を実施しているかを確認する必要があります。

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