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医中誌Webを使う: シソーラスブラウザ

医中誌Webの概要から様々な検索方法までをご紹介します。

シソーラスブラウザについて

シソーラスブラウザでは、「医学用語シソーラス」に登録されたキーワードの詳細を確認できます。

医学用語シソーラスとは、医学中央雑誌刊行会によって作成された、医学・歯学・薬学・看護学・獣医学・公衆衛生学等の分野で使われている用語を体系的に関連付けたキーワード集のことで、医中誌データベースの索引および検索に使用されています!

シソーラスとは

シソーラスとは同義語・類義語をまとめ、語句間の上位・下位概念の関係を定義し、体系化した辞書のことです。
統制語(シソーラス用語)とは、その同義語・類義語を代表する言葉です。

統制語[果実]を例に、シソーラスを単純な図にすると以下のようになります。
実際はもっと複雑ですが・・・

シソーラスブラウザを使う際の注意点

医中誌Webの文献データは、統制語などを索引付けされた後に正式なデータとして登録されるのですが、正式に登録されるまでの間は、索引付けが完了してない仮のデータ【Pre医中誌】として表示されます。

Pre医中誌である間は索引付けされていないため、シソーラスブラウザを使った場合は検索結果から省かれることにご注意ください。

シソーラスブラウザのメリット

医中誌において、シソーラスブラウザを使うと良い、大きなメリットが2つあります。

①検索もれをふせぐ

例えば「果実」で考えてみます。著者によって「果実」の表現は「フルーツ」だったり「果物」だったり様々です。
統制語「果実」で検索すると、「フルーツ」や「果物」など果実の同義語・類義語を使用している文献も、「果実」をキーワードとしてデータに付与されているので、一緒に検索されます。統制語検索は表現の違いによる検索漏れをふせぐことができるんです。
フリーワード検索の仕組みでもふれています)
 
ちなみに統制語には「シソーラス用語」の他に「医中誌フリーキーワード」というものがあります。
これはシソーラスのように階層化はしていませんが、重要な概念として索引付けするため登録、管理された用語です。
 


②ノイズを減らす

ノイズとは不要な検索結果のことです。どんな時にノイズが生じるでしょうか。
例えば、新生児ICUの同義語「nicu」を検索してみます。するともちろん目的の「nicu」もヒットしましたが、目的とは関係の無い「〇〇nicu〇〇」もヒットしてしまいました。ここで、シソーラス語「新生児ICU」だけで検索すると、目的の概念の文献のみがヒットします。

 

 

その他、シソーラス参照を使うメリットとして
・ 統制語と副標目を組み合わせて精密な検索をする応用編にて解説)
・ 階層を辿って、より検索目的に近い検索語を見つける階層表示にて解説)
などもあります。

シソーラスブラウザとPubMed

外国語文献も探される方にとっては、もう一つシソーラス参照を使うメリットがあります。
医中誌Webでシソーラス参照から検索するとき、PubMedでも同じ概念の文献を検索する機能があるんです。

 

シソーラスブラウザでキーワードの詳細情報を見ると、詳細画面の中に「PubMedを検索」というボタンがあります。
これをクリックすると、医中誌Webで検索した統制語と同じ概念の文献がPubMed内で検索されます。

 

例えば以下の図だと、統制語「神経性過食症」はPubMedでは「Bulimia Nervosa」というMeSH用語(PubMedの統制語だとお考えください)で表されます。
ここで「PubMedを検索」をクリックすると、「Bulimia Nervosa」のキーワードを付与された文献がPubMedで検索されるんです。